20100930

想い出に咲く


にゆれる様に咲く、淡い眼差しの君。唇から零れる吐息に香る、可憐で慎ましい花。夏の別れのそよ風に、そっと手を振る撫子は、蜉蝣の羽音よりも儚く思えた。
せめて声を聞かせて欲しいと願うのは、叶わぬ夢なのだろうか? 月影に浮かぶ花を供にして、長い夜に思いを巡らせた。

長月“大和撫子(やまとなでしこ)”


京都
SOU・SOU そうそう
http://www.sousou.co.jp/

20100929

夢のつづき


を取り戻す、簡単な方法を教えてあげる。
ほら、少しだけ眼を閉じて。そしてゆっくりと息を吸ってみて。…眠りに落ちる瞬間の、フワリと感じる無重力。夢に羽ばたく僕達は、何処までも飛んで行けるさ。

レモンのレアチーズ


20100928

唇にショコラ


にも思えるほどの、長い長い抱擁とときめきの中で、私は貴方に恋をした。溺れるように、捧げるように、盲目の夜に祈るように。
忘れられないの。あなたの唇が、甘い残り香が、刹那に見た永遠が。
続きがあるのなら、お願い、もう一度キスして。

GUILTY ROSE(ギルティーローズ)


三田
http://4e-chocolat.com/

20100927

夢見る太陽


を閉じて、囁きに耳を澄ませて。貴方を魅了するために、夢の入口まで僕に案内させて欲しい。静かに重なるハーモニーと、移ろいゆくファンタジー。貴方が歩む道に咲く、魔法の花と夢。
あの虹の下まで送るから、ほら、右手を出して。

…気付いた時は、すでに夢の中に居て、私は幸せに包まれていた。

マジック


三田
PATISSIER eS KOYAMA エスコヤマ
http://www.es-koyama.com/

20100926

小さな王冠


への僕の、ささやかなるプレゼント。愛しい姫君に、甘い王冠を。君の淡い恋心に、柔らかな翼を。夜毎見る夢に、優しく香るショコラと星の輝きを。
僕がどれほど君を愛しているかなんて、きっと君は知らないよね。気付いてくれたなら、僕は王子になれるのにな。

マリアージュ
(ブリオッシュと、アンヌドートリッシュのショコラショーにシャンティを浮かべて)


福岡
JEAN-PAUL HEVIN ジャンポール・エヴァン
http://www.jph-japon.co.jp/

20100925

そらのなまえ


光を想わせるコアントローが鼻をくすぐり、朝露に煌めくミルティーユと、心地良い微睡みのフロマージュの甘い声が、静かな森の梢を渡っていく。夢うつつに咲くキルシュは、吐息に幸せをもたらしてくれた。
青空が似合う、白い帽子。少女の夢を綴った日記のような、可愛いクグロフ。碧いパン屋が描いた、夏の小さな物語りを君へ。

フレッシュブルーベリーのチーズクグロフ


京都
さざなみBAKERY さざなみベーカリー
http://www.3373bakery.com/

20100924

イカロスの翼


向にゆらぐ陽光は甘く、微風に輪郭を失っていく。しかし、それでも消えることの無い、輝きと温もりに、溢れる楽園の気配を感じて僕は、白き心の翼を解き放つ。
幻惑の迷宮を抜けて辿り着く、真実の丘。そこに咲く太陽。青空に溺れたのは、恋心故に。
光りの滴が、紺碧に溶けていった。

完熟パインのミルフゥイユ


http://www.16ku.jp/

月光に咲く罪と、愛に溺れる不死の魚が、夜空に夢見た甘いお話し。


を求めて見あげた空は、厚い雲に覆われていた。しかし、雲間から零れる香気は月影のように、僕の心を照らしてくれた。
それが昨夜の話しで、月を想うあの感覚と愛しさは、ゴーストのアレキサンダーと、エギュベルのリキュール・ド・ノアゼットのマリアージュに似ていた。姿が見えないからといって、貴女への恋が醒めるはずなど無いのだ。
さて、虚空に輝く月の女神に僕の想いが届いたのか、今宵は清し天空に満月が浮かび、全ての闇を照らしている。美しき人よ、君に捧げる酒は、何が良いのだろうか?
こうして僕の、素晴らしき夜は更けていく。目を閉じずとも、夢と恋は見れるものだよ。

アレキサンダー&ノアゼット


20100923

崑崙の花


福の風に誘われて、花の咲くシャンバラへと旅をした。
清らかなる聖都、シャングリラ。太陽と月の生まれる大河の源。古の喜びと西方の神秘を、桃の香りの中に見て、輝き続ける楽園へと辿り着く。
聖典に記された真実が、其処彼処に溢れていた。咲く花に真理を、散る花に永遠を。一皿に見ゆる夢幻と、ひとくちの詩片をスプーンに乗せて、そっと戯れの瞼を閉じた。

赤紫蘇と檸檬のグラニテ


京都
OKU おく
http://www.oku-style.com/

20100922

蓬萊幻想


面玲瓏なる神山。蒼天遥か、棚引く八雲に想いを乗せて、遠く理想郷を眺める。
ふと薫る、豊穣の喜び。繰り返される四季に見る、安らかな永遠。心は天の羽衣を纏い、咲く花の色を知る。
暮れゆく夏の黄昏に、富士の幻を重ねて。

くるみ氷(枝豆餡)


大阪
菓匠 日月餅 にちげつもち
http://nichigetsumochi.jp/

20100921

陽の当たる場所


辺にゆらぐ、光の中で、夢見るように咲く花に似た、初夏の淡い想い出。微睡みは、青空に浮かぶ白い雲。ふわりと香り、ぷかりと浮かんでは消えていく。
笑顔を求めて見上げた空に、やさしい君の横顔を見つけた。

シトラスフルーツパフェ


福岡
grignoter グリニョテ
http://grignoter.petit.cc/

20100920

楽園


咲く午後に降る光りは、踊る螺旋の音楽を奏で、蝶の羽ばたきと鳥たちの歌声を渡り、甘い夢を紡いでいく。空気は輝き、微風に七色の魚が跳ねる。飛沫は弧を描いて虹へと変わり、水面に幾つもの王冠と、重なる波紋を残して消えた。
あぁ、夢の余韻が、木漏れ日へと溶けていった。

トロピック


20100919

ココモ


と香る太陽の吐息が、囁くように滑り込み、遠い海の彼方に揺れる、南の楽園を見せてくれた。
君の瞳に輝くような星が、いつも夜空に満ちているなんて、それはきっと天国に違いない。
行こうよ2人で。千の波を越えて、三日月の船で。

ケークココ


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20100918

羽化


き光りの羽根が、夢の卵から生まれる。雲間から太陽の笑みがこぼれるように、甘い光りと、輝ける微風が現れた。
想い出に遊ぶ蜻蛉を追いかけて、少年は青空を駆ける。伸びていく光りと影は、優しさの地平線へと続いていた。君の夢が叶う、彼方の国へと。

València(ヴァランシア)


神戸
montplus モンプリュ
http://www.montplus.com/

20100917

暁の女神


の始まりはゆっくりと、でもそれは驚くほど鮮やかに、煌めきと共に訪れる。
女神のキス。例えるならば、そう言えば伝わるだろうか?
まだ醒めやらぬ眠りの中に踊るのは、金色の光りと風。その優美なる羽衣を纏い、麗しい朝が生まれた。

Eos Late Harvest 2007(イオス)


京都
PÂTISSERIE . S パティスリー・エス
http://patisserie-s.com/

20100916

夏の想い出


れる光の中を流れる雲は、夢か想い出か。フワリと夏空に浮かび、ゆっくりと西の彼方へ溶けていく。
例えばもし、君が時を止めることが出来たとしても、この瞬間の愛しさは、きっと止められはしない。ときめきは、ただ想い出へと変わるのみなのだから。

タルトレット・シトロン


20100915

Fairy Hills


想に浮かぶ、秘密の丘。降りそそぐ光りはゆっくりと、触れられるほどに速度を落とし、それはまるで羽毛のように、やわらかな微睡みに遊ぶ。
笑い声に振り返ると、見知らぬ花が咲いていた。君という名の、美しき花が。夏の最後の想い出に、僕はそっと君を抱き寄せた。

フロマージュ・クリュ・エ・ア・ラ・ペッシュ


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
http://www.quaimontebello.com/

20100914

空蝉の羽


霧薫る、夏の日に、人知れず鳴く不如帰。乳白色の微睡みは、いつか見た夢の残り香。幻の都に想いを馳せて、柔らかな旋律をそっと指で撫でる。
心に花を咲かせて僕は、淡く溶けていく光へと溺れた。

あさみや煎茶チーズケーキ


20100913

太陽の歌


フランチェスコの見た夢は、石畳の坂道を登り、光り溢れる福音の中へ。
闇のあるところに光を、悲しみのあるところには喜びを。その祈りと、輝ける願いに咲く花の、眩しい歌声が香っていた。
私はそこに、永遠の愛を見つけた。太陽の中に、貴方の瞳の煌めきの中に、一輪の、小さな時計草の中に。

キャレパッション


20100912

和敬清寂の花


は晴れて鮮やかに、なだらかな緑に咲く白い花。それは、こころ長閑に眺める季節の薫り。茶の木の陰に歌う乙女達の和やかな声に、青空を見上げて雲を追いかけた。
月の夢の降る中で、星が煎れたお茶を飲みながら、想い出の稜線をなぞる午後。心日和にひとりたゆたう。

抹茶のお菓子


京都
pâtisserie Tendresse タンドレス
http://kyotocake.com/

20100911

花の残照


薫る深山の風景が、グラスに溢れていた。そこに描かれた想いを、スプーンで辿る。色彩は風光であり、香りは花と想い出で、そこに輝く詩片を頼りに、私は見知らぬ小径を歩いて行った。
ひと時のヴォヤージュ。短い夏の旅人。
想像の彼方に広がる雲海と、果て無き青空に、夏の終りが近いことを感じた。

無花果とまくわ瓜とカシスのパフェ


京都
OKU おく
http://www.oku-style.com/

20100910

fiore segreta


寂に広がる波紋。水面にゆらめく幽玄。夏の終りの黄昏が、琥珀色に溶けていく。音無き夢幻に響くもの。心に咲き、風に匂うもの。その花を瞼の裏に想い、秘密の名前を囁いた。
美しい味とは、味覚だけに留まらず、五感を越えて行く。花咲くものを風味と呼び、散り去りし花の名残を、美味と感じるのだろう。
薫る余韻に、私は目を閉じて微笑んだ。

巻き水


20100909

永遠の夢想花


の花の眠る夜の夢想。永遠を、喜びを、安寧を、貴方の幸せを祈り、己の長寿を願い、そっと真綿を被せる。
綿は、星の滴る夜露を含み、曙に光る霊妙。
朝日は、花の蕾に宿る想いを咲かせて。
光満ちる、香る世界に微笑みを。

着せ綿


京都
嘯月 しょうげつ

京都
唐長 からちょう

京都
Mesda nu kyad メスダヌキヤド
http://www.kyad.jp/

20100908

夜明け前


み渡る黎明に、細い月が浮かんでいた。微かに光る輪郭は、夜の残り香を想わせて、静かに凪ぐ月の海は、君の微笑みに似ていた。
朝が始まる前の静けさに、秋風を感じて、ひとり空を見上げて。

アイス珈琲


京都
gion ghost ギオン・ゴースト

叙情詩


春の匂い。悠久なる明日香の幻想。古の光を紡ぎ、煌めく歌を織る。溺れる緑に咲く花に抱かれ、私は眩しい夢に沈み、あなたが見た風景の中へと旅立つ。

春は萌え 夏は緑に
 紅の まだらに見ゆる 秋の山かも

31文字の言の葉に、花見鳥が歌っていた。
この胸を染めていく想いと旋律を、私はずっと…。

Macha(抹茶)


福岡
JEAN-PAUL HEVIN ジャンポール・エヴァン
http://www.jph-japon.co.jp/

20100907

花のイノセント


の足元に咲く花の、夢見る可憐。歩き続ける旅人の、愛しき夢幻。虹が生まれる訳と、君の頬笑みに咲く花の美しさを、僕は知っている。溢れるメロディーを胸にそっと抱いて、虹の彼方に佇む君へ、想いは空に弧を描くよ。

いちごパフェ


京都
Magasin Des Fraises マガザン・デ・フレーズ
http://ichigonoomise.com/
Le salon sélectionné ル・サロン・セレクショネ
http://blog.ichigonoomise.com/?eid=1276731

※店内での写真撮影了承済みです

20100906

Cheshier cat


く三日月の瞳と、微笑む大きな口。闇に浮かぶ笑顔と笑い声。
チョコレートは君を虜にする。チョコレートは君を癒す。どちらにしても、君はチョコレートに溺れる。
ねぇ、美味しさに、好き嫌いなんてあるの? 好きだけで良いじゃない。分けるならきっと、愛するか、愛されるか。もっともそれは、同じことなんだけどね。

デスバイチョコレート


大阪
http://broadhursts.com/
Atl アトル

20100905

未草(ヒツジグサ)


日夢に咲くエフェメール。溶けていく、ミルク色の静寂。開いた花から溢れる光りが、朧な浮世を淡く照らす。
甘く、甘く、甘く。夢の中で見る夢は、どこからが夢であったのか。うたかたの幻が、来世の香りに溺れていった。

睡蓮


大阪
http://www.rihga.co.jp/osaka/leclat/index.html

20100904

お菓子の家


の続きの青空と、少女の終りの憧れに。君が子供の頃に見た夢の、甘い微睡みに花束を。
笑みからこぼれた童話の続きが、うたたねの蒼穹に羊のような綿雲をつくり、夢の丘を飛び越えていった。

おうちのかたちのフルーツタルト


福岡
grignoter グリニョテ
http://grignoter.petit.cc/

20100903

風が生まれる場所


は夢を膨らませ、大きく吸い込んだ想いと未来と憧れを、青空に吹き出した。それは風となり光となりて、天のスフィアを満たしていく。空がこんなにも青いのは、僕らの夢が溢れているからだって、林檎の樹の下の天文詩人が教えてくれた。
ほら、世界を巡るそよ風に、夢の続きを囁いてごらん。

Windbeutel(ヴィンドボイテル)


京都
Konditorei GLÜCKS-SCHWEIN グリュックスシュバイン
https://sites.google.com/site/gluecksschwein1987/

20100902

夏の金色


い空から降りそそぐ、黄金とまぼろし。穏やかに流れゆく夏の、想い出と煌めき。眩しさに眼を細めながらも、僕らは太陽を見上げる。憧れの先に輝く、笑顔の太陽を。
青空を、てんとう虫が横切った。その羽根に、光よりも透明な夢を乗せて。

マンゴーチーズケーキ


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20100901

夢の朝食


G

ood morning!
ゆっくりと寛ぎ、朝の陽射しと微睡みを楽しみたい時は、こんな素敵な朝食を。
まだ眠たそうな太陽に似た、半熟のサニーサイドアップ。夢の続きなのか、まだ寝ぼけているのか、揺れるレースのカーテンが、くすくすと甘く笑っていた。

目玉焼きッ!