20110228

Il est en Rêves


の咲く頃に、暖かい野原で会いましょう。そして虹の教会へ出掛けて、赤い薔薇を捧げましょう。春に咲く花の全てで王冠を作り、青空の下で式を挙げましょう。
それが僕の夢で、君へのプレゼントだよと、白兎は夢の中で囁きました。夢の続きは、春風の中で。

フレーズィエ(Fraisier)


京都
pâtisserie Tendresse タンドレス
http://kyotocake.com/

20110227

Élysée


色の瞳と、金色の瞳を持った黒猫が、月の無い夜を散歩していた。僕の部屋の窓ガラス越しに目が合ったので、こんばんはと挨拶をすると、至福の右目をウインクして、穏やかなフランス語で御機嫌ようと返された。…あぁ、この猫は、エリシオンの月猫だったのだ。
浅い眠りの微睡みの中で僕は、深い闇に包まれながら、今宵は良い夢が見れそうだ。

最後の錬金術師と、エリシオンの黒猫が紡いだ夢の続きは、いずれ何処かで密やかに。

シャルトリューズ・ヴェルト(Chartreuse Verte)
パオロ・ベルタ(PAOLO BERTA 1990 Berta)


京都
gion ghost ギオン・ゴースト
http://www.ksix.jp/ghost/



初めての出逢いは、はて、何時のことだったろうか?
初訪問の日も、通った回数も、この魅惑的なショコラに会えなくなることも関係無いほどに、“ghost”という名のパティスリを、僕は愛していた。この街で生活することの一部として、欠かせない存在であった。
それでも時は流れ、別れの日は来たのだけれど、何だかそれも可笑しな話しで、サヨナラと言う気分にはなれなかった。不思議だけどね。
だから一言、夜の闇越しに僕は、『御機嫌よう』と呟いた。それは、星の囁きよりも小さな呟きであったかも知れないけれど、一瞬、満月よりも明るく輝いて、淡くにじむように消えていった。

20110226

La dormeuse


の香る寝息。甘い吐息と秘せられた瞳。君の眠る微睡みから生まれる神秘は、全ての詩と花に勝る。
なぜ香るのか。その答えは君の夢の中に咲いているのだろうか?

紅茶(Thé)
※店内撮影了承済み


京都
Le salon sélectionné ル・サロン・セレクショネ
http://blog.ichigonoomise.com/?eid=1276731

Le Songe d'une la minuit


しい春の夜に、僕は月の女神を連れ出して、舞踏会へと出掛けた。気付いた星々は慌てたけれど、構うものか。漆黒のマントを翻し、幻想の湖と森を飛び越えて、花の咲く古城へと辿り着いた。
今夜だけは、僕だけの女神でいてください。愛しき人よ。

ペルノー No.2(Mousse aux fraise à la Pernod aux extraits d'absinthe)
ラタフィア(RATAFIA de la Champagne)


20110225

Doux sommeil


ったりと、ゆっくりと。
眠りに落ちたことも気付かず君は、甘い幻に微睡んでいた。花に溺れて青空へと沈む、春霞の白日夢。緑色の薫風に、花びらが舞っていた。

フレジエ(Fraisier)


東京
LA VIEILLE FRANCE ラ・ヴィエイユ・フランス

20110224

Au temps printanier


に誘われて、ふらりと出掛けてみたの。陽射しは柔らかく、なんだか花の香がしたわ。
鳥籠の中のような冬は終りを告げたから、私は青空へと羽ばたくの。小さな翼しか持っていないけれど、恋するには充分な大きさなのよ。

風に帽子を飛ばされた御婦人は、微笑みながら喋り続けた。

クグロフセット(Petit Kouglof & Café amarelo)


京都
逃現郷 とうげんきょう

20110223

Forêt d'Argent


仙の銀句。仙境の銀声。
侘び寂びと言えば堅苦しいと思うかも知れないけれど、胡麻と竹炭のしみじみと感じる味わいは、味覚以上の何かを感じさせてくれる。地味だけど、竹林に遊ぶ福雀の可愛さも見えて、遊び心のある1品だと思うんだよ僕は。

0896(Chou à la crème Sésame et Mochi)


20110222

Ça roule!


陽の味がする。昼に夜に、晴れの日も曇りの日も雨の日も、ここに暖かな太陽がある。
この太陽は、僕らの心に温もりを届けてくれるし、今日に甘い思い出を作ってくれる。
そんなお菓子があるこの店を、僕は自慢に思うんだ。この大好きな街にあることを。

塩バターキャラメルのロールケーキ(Rouleau au Caramel Beurre Salé)


京都
Citron Salé シトロン・サレ
http://speem.com/citron/



シトロン・サレが、めでたく3周年を迎えられました。夜遅い時間まで、気楽に美味しいお菓子(そして食事とお酒も!)をいただける幸福に、日々感謝しております。
そんなシトロン・サレの、大好きなロールケーキ。常温と冷温がありますので、お好みで。…もしくは、両方楽しんでください♪
私は良い店を秘密にしておくことなんて出来ないし、毎日のように賑わっていてもらいたいのです。これからも、続いて欲しいと願うから。

20110221

Soupirs d'amour


の吐息はピンク色。そよ風を香りで染めて、乙女心に花を咲かせる。
ねぇ、少しだけで良いの。目を閉じて、私に夢を見させてよ。儚く甘い、春の夢を。

フレーズ&フランボワーズ(Chou à la crème fraise & Framboise)


京都
Chocolat ショコラ


20110220

rêve de lapin


節は巡り、再び春は訪れる。降りそそぐ木漏れ日は音も無く降り積もり、優しく冬を解かしていく。
何度目かの微睡みの後、春の夢に出逢った僕は、花の香りに手を合わせ、白日夢にお辞儀をした。
霞む空には、羽根のような光が踊っていた。

ショートケーキと抹茶(Gateau aux Fraise & Mâcha)


20110219

Au clair de la Lune


に迷った僕たちを、月の光が照らしていた。眠れぬ夜の、夢の続きを、月の光が教えてくれた。甘い微睡みに僕たちは、淡い微笑みでこたえた。
月のカケラを枕にして、僕らは再び眠りに就いた。横切る雲ですら隠すことの出来ない満月の、降りそそぐ光は柔らかな羽根に似ていた。
夜空に羽ばたく天使が見えたから、僕はオヤスミとつぶやいた。

温かいリンゴのタルト アールグレイのフラン添え
(Hot Apple Tart with Earl-Grey Flavored Flan)


京都
遊形 サロン・ド・テ ゆうけい



遊形サロン・ド・テのメニューは少ないけれど、季節毎に限定品があって、それを毎回楽しみにしている。この林檎のタルトは冬の定番で、その香りと味と雰囲気に、ほっと安らぎを覚えるんだ。
ただ面白いことに、待ち望んだ、知っているはずの品なのに、毎年新しい発見があって、深い感動と喜びを味わうことが出来るんだ。それは作り手側の進歩に他ならないとは思うのだけれど、何だかこう…そうだな、僕自身が新しく生まれ変わったような錯覚を抱けるから、毎回新しい出逢いのように思えるから、再び巡り来る来冬が楽しみでならないんだよね。
それってさ、“生きる”って事だと思うんだよね僕は。

20110218

le sommeiller


L

e soupir du rêve.
幽かな気配。ふと感じる、春の足音。微睡みに夢見る彼女の吐息から、小さな花弁がこぼれた。
淡い緑色の春風に、優しさと愛しさを乗せて。

下萌(Sentir L'approche du printemps)


20110217

L'Amour heureux


D

e bon augure.
麗らかな春の日に、咲き誇るや梅の花。香りも色も、恋するように馥郁と満ちてゆく。
青空に、紅白に咲く花の愛でたさよ。花の嵐よ月まで届け。

此の花(Rouge et Blanc)





実は今回の“梅と鶯(Prunier & Rossignol)”は6セット作っていただいたので、友人達にもお裾分けとして渡してみた。親しい仲だから趣味が似ているのかも知れないけれど、皆が最も驚いたのがこの金団だった。
言葉で説明すると、粒餡を漉し餡で包んだもの。至って単純。…それなのに、この驚きと言ったら衝撃的で、美味しいのは間違い無いが、何故か全く意味が分からなかった。
だってね、粒餡は皮が残っているのに、漉し餡と同じく消え去るんだよ!? それはまるで夢か幻。激しい花吹雪の突風に瞬きした瞬間、全てが消え去り、長閑な仙境に独り茫然と佇んでいるかのような感覚だったんだ。
食感の後の、長い余韻。美味しいと感じた後の衝撃と切なさは、永遠であれと願わずにはいられない、至高の愛そのものだった。

20110216

Messagère du printemps


S

ereine journée de printemps.
微睡みに鳴く鶯を、夢の中で探していた。貴方にも聴こえるだろうか? あの朗らかな、恋の歌が。

 春の野に 鳴くや鴬なつけむと
    我が家の園に 梅が花咲く

うぐひす(Rossignol du japon)


20110215

fleurs printaniéres


L

e printemps commence à se faire sentir.
梅の花が咲いていた。香りを辿っていくと其処には、愛しい君の姿があった。
夢であれ、幻であれ、私の想いを鶯に託して、春の野に歌うよ。

紅梅(fleur de rouge prunier)





クリスティーヌさんの為に聚洸さんにお願いした6品のテーマは、梅と鶯。
ふっくらもっちりとした薯蕷饅頭の“紅梅”と、青きな粉を降った外郎で白味噌餡を包んだ“うぐひす”餅。そして咲き別けとも呼ばれる、紅白のきんとん“此の花”と、緑に染めた白餡を白味噌餡でくるんだきんとんの“下萌”を作っていただき、そこに私が大好きな羽二重の“白梅”と、蕨餅を加えてみました。
微睡みに、春の夢でも見ていただければ幸いです

20110214

Saint-Valentin


A

ime-moi tendrement comme du chocolat.
とろけるショコラのように、甘く愛してね。
私の恋は、貴方に優しく溶かされたいの。
ゆっくりと、ゆくりと…。

ムースショコラオレ(Mousse au Chocolat au lat)


京都
Atelier La Page Blanche アトリエ・ラ・パージュブランシュ
http://www.alpb.jp//

20110213

Amour de jardin


C

haque fois qu'elle vient, elle nous apporte des fleurs.
花の記憶は美しく、香りを心に残してくれる。だからこそ花々は、麗しく咲き誇るのだ。
そよ風と青空に、貴女の笑顔を思い出していた。
Je t'embrasse affectueusement
Merci!

Les fleurs de Christine Ferber
(Chocolat au Jasmin, Violette, Lavande, Rose)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



クリスティーヌさんが花を届けてくれた。それも、素敵なショコラに包んで。
ショコラには、毎日眺めていた庭に咲く、季節の花々を閉じ込めたそうだ。不思議なことに、コンフィチュールやドライフラワーになって尚、陽光に咲く花のように瑞々しく、可憐な花そのものだった。もう、妖精の魔法と呼ぶしか無いよね。
閉じ込められた花々の記憶は、美しくも素朴な風景画にも似ていたから、壁に飾られた絵の様に撮ってみたよ。

話したいことは多く、時間はいくらあっても足りないけれど、なんだかお互いにいつでも会えるような気がして、多くは語らず、友人達との食事を楽しんだ。僕たちの記憶に、想い出となる花々を咲かせながら。

20110212

Qu'est-ce qu'aimer?


のショートケーキを作ってもらったんだ。先日のシトロン試食会用に描いたイラストの、そのお礼に何かリクエストしてと言われたから、迷わず僕は、大好きなショートケーキをお願いしたんだ。
ほろほろとほどけていくビスキュイと、甘く可愛い苺。そしてウットリとするクリーム。好きすぎて、もう恋してると思うんだよね。このケーキにさ。

ご褒美イチゴのショートケーキ
(Gâteau aux Fraise à la crème Chantilly : Primal love)






ご褒美いちごのショートケーキは、Kaori Hironéの大好きなショートケーキと同じ名前なんだけど、あえて使わせてもらったよ。だって、本当にこのケーキは、僕にとってのご褒美だったのだから。
実は、今お店に並んでいるショートケーキの生地は、訪れるお客様に合わせてリアレンジされたもので、僕にとっては随分と印象が変わってしまったんだ。でも、今回お願いした、以前のビスキュイで作ったショートケーキは、いつでも誰でも注文出来るそうだから、機会があれば是非とも試してもらいたいと願うよ。フランス菓子らしいビスキュイと、日本人が大好きな苺とクリーム。これはとてもシトロンらしいお菓子だと思うんだよね。
こんなにも大好きなお菓子を作ってくださるシトロンのスタッフに、改めてお礼を述べさせてもらうよ。ありがとう!
…愛してるよ!なんて言うと、また冗談をなんて苦笑いされるけれど、シトロンの店内に満ちている雰囲気は、フランスのパティスリやカフェに満ちているものと、とても似ているんだ。例えばもし、このままパリに出店したとしても、すっと街に馴染むはず。だからやっぱり、愛していると言いたいんだ。お店のお菓子と雰囲気と、尊敬する職人とスタッフの皆に。そして出来る事なら、ここに集う人の全てにも感謝したいよね。

MERCI


が咲いていた。エデンの園に咲き誇る薔薇が、僕の心に咲いていた。ただ其処に、愛だけがあった。
君の瞳にも、僕の薔薇は映るのだろうか?
いつまでも愛しているよ。君を、ずっと。
Merci, Mon amour.
溢れる薔薇を君に。

ご褒美イチゴのショートケーキ
(Gâteau aux Fraise à la crème Chantilly : Primal love)


20110211

Le Soleil de Minuit


するように深い溜息を吐いた後、香る夜を吸い込んだ。世界の果ての果て、地の底深い湖から、太陽の欠片を拾い集めて僕は、明日の陽炎へと溶けていった。
愛に溺れる様に、闇に夢見ていた。

ショコラのテリーヌ(Terrine au Chocolat)


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20110210

夜来香(Tubéreuse)


日向に惑う、微睡みのうつつ。夢は羽ばたき、長き吐息に胡蝶舞う。儚き香りが消えたとて、記憶よ永遠に。甘い夜の訪れを待つ君。愛を心の中に沃ぎ給えと祈り。

SANO (Mousse au chocolat blanc)


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/



ちょっとした説明を記したいと思う。このケーキの名前である“サノ”は、私達の大切な友人である、佐野氏の名前をお借りしたものである。簡単に言えば、古典菓子のサヴァランみたいなものだ。その人物なしには誕生しなかったお菓子。だから正直に言うと、私はとても羨ましく思う。羨ましすぎて、文体が変わってしまうほどに(苦笑)
愛しているお店のケーキに、自分の名前が冠される幸福は、何よりも嬉しいことだ。それはきっと、星の名前になるよりずっと。

20110209

Fantasia


角に蝶の舞う。ひらひらと風に流れて、甘い花々の記憶を紡いでゆく。
ひらりひらりと、ふわふわと、幻の蝶が飛ぶ。
舞い降りた一皿の上にはやはり、花のような夢が咲いていた。

ミルフィーユ(Millefeuille)


大阪
ULTRA JAM ウルトラジャム
http://www.taiyounotou.com/ultrajam/

20110208

Sereno


穏やかに、晴天晴朗なる日に遊ぶ午後。やわらかな光がゆらゆらと、そよ風の様に、梅の花を揺らしていた。
すずめの足音すらも聞こえそうな、長閑なひだまり。通りすぎた想いにふと気付き、見上げた空の色は優しく高く。

おはぎ(Ohagi)


大阪
菓匠 日月餅 にちげつもち
http://nichigetsumochi.jp/

20110207

La Rose du Paradis


U

n soupir, ravive les souvenirs du paradis.
エデンの香り、楽園の記憶。戻れぬのならせめて、夢に溺れよう。刹那の夢に、一瞬の永遠に、失った愛の全てを描こう。
僕らが歩む茨の道は、薔薇の咲き乱れる楽園へ続くと信じて。

ローズ&フランボワーズのエクレア(Eclair : Rose et Framboise)
エデンローズの紅茶(Thé : Eden Rose)


東京
Pierre Marcolini Chocolatier ピエール・マルコリーニ
http://www.pierremarcolini.jp/

20110206

Juliette


に香る夢。
汚れなき瞳、清らかな笑顔、柔らかい唇から零れる、花びらのような悪戯な吐息。
君の為に僕が出来る事は何だろうかと、微睡みの中で、春の幻に思う。
教えてよ僕に。愛しい花よ。

寒紅梅(La fleur d'une prune rouge de l'hiver)


20110205

Scintillare


の中で輝くもの。それは毎日の祈りや願いかも知れないし、眠る前の電話や、今日の貴方とのお喋りや、庭に咲く花の記憶だったのかも知れないわ。すれ違った思い出や、忘れてしまった昨日だったかもね。
そんな残り香のような甘いものが、ふわりと煌めいていたの。

ランポーネ(Lampone)


京都
Le Sucrier ル・シュクリエ
http://lesucrier.web.fc2.com/

20110204

このワガママな僕たちを


の眼差し、君の吐息。私の気持ち、私の歓び。僕の想い、僕の迷い。今日の天気、明日の予定。私の願いとアナタの夢。
美しいものと可愛いもの。好きと憧れ。そして少しのワガママを全部。それが僕たちの、今日の思い出。
Bon appétit !
好きなものを、好きなだけ。

いちごミルフィーユ(Millefeuille aux fraise)
※店内撮影了承済み


京都
Magasin Des Fraises マガザン・デ・フレーズ
http://ichigonoomise.com/
Le salon sélectionné ル・サロン・セレクショネ
http://blog.ichigonoomise.com/?eid=1276731

http://www.ginironatsuo.com/

20110203

L'atmosphère de l'or


瞬の静寂。音の無い世界。深々と降り積もる時間。光が落とした影と夢。
黄昏の陰影に折り重なる様にして、人と時間と、何か縁のようなものが揺れていた。
呟きと温もりの談笑は、ぽつりぽつりと、ランプの影や薄闇に、小さな花を咲かせていく。
影と光の狭間で私は、仄暗い何かを探していた。
光はほのかに音も無く、影は優しく闇にたたずむ。

無暗

大阪
菓匠 日月餅 にちげつもち
http://nichigetsumochi.jp/


かみ添 かみぞえ

尹煕倉 ユン・ヒチャン

SHOWKO しょうこ

20110202

Twinkle Little Star


降る夜の、明方に、帰り忘れた星たちが、ささめく風花に遊んでいた。
キラキラと輝きながら、とても楽しそうに、純白の世界を楽しんでいるようだ。
雪の下で眠る花たちも、うっかり目覚めてしまいそうなほどに。

苺ショートケーキとアイシングクッキー(Gâteau aux Fraises & Sablé)


20110201

花 微睡む


向に咲く白梅。うつらうつらと風に揺れ、陽光に微笑んでいた。甘い香りが、はらはらと雪に落ちる。それはまるで、夢を見ているかのように。
微睡みが、淡い朝に滲んでいた。春の匂うそよ風に。

白梅(fleurs de la prune)