20110903

逢いたくて


りの中で夢咲くように、木蓮の花が笑っていた。甘い香りは思い出を優しく包む。青空に、歌うように流れた記憶は、ふわりと僕の唇にサヨナラをした。そしてただ、心の中に、幸せな微笑みだけが残された。

マグノリア(Magnolia d'Abricot)


京都
http://www.grainsdevanille.com/



ふわりと香る甘さが、青空に咲く木蓮のようであった。そしてその余韻は、散る木蓮の花びらのように感じられた。ふと僕が考えたのは、木漏れ日は蜂蜜の味がして、微笑みにはヴァニラが香るのではないだろうかという幻想だった。