20091231

愛すべき君へ


後に思い出すものは、何だろうか?
それはきっと、君の笑顔に違いないと、自信を持って言えるよ僕は。
君の笑顔のために、歌い続けるよ。君の笑顔のために、守り続けるよ。
この儚くも美しい世界を。幻のような未来を。

ミニョン


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20091230

Takk...


天霧る冬の静けさが、重い雲を支えていた。太陽は遠く、月も見えぬ昨夜の寂しさが、いまだに空に残っていた。
彩りを失い、モノクロームに霞んでいく風景の中、鈍く光るものを見つけた。薄く凍った氷の中で、清らかな上弦の月が嘯いていた。
冷たい村雨は、雪へと変わりそうだ。今夜は、空に咲く花を待とうか。

沈黙の世界に宿る、あたたかな希望。
無音の詩に、耳を澄ませば。

薄氷(うすらび)


京都
SOU・SOU そうそう
http://www.sousou.co.jp/

Sigur Rós シガー・ロス
http://www.sigur-ros.co.uk/

20091229

太陽の眠り


まれる前の喜びは夢。未来に遊ぶ太陽は、あたたかい幻を見る。そこには優しさが、そこには愛しさが、そこには飾らない美しさがあった。
世界の卵の中で見た夢を、微睡みの真実を、ここに照らし出すよ。

野たまごプリン


京都
京都大原 山田農園たまご工房 やまだのうえん たまごこうぼう

20091228

愛に濡れて


艶やかな朝露に濡れ、光のカーテンの中で微笑む薔薇よ。
ふと香るたまゆらに、想うはあの人の眼差し。こぼれる笑顔は花弁を揺らす。
小さな薔薇は、優しさを静かに湛えて。

サランボ


京都
Citron Salé シトロン・サレ
http://speem.com/citron/

20091227

長く甘いくちづけを


の寒さは、人の温かさを教えてくれる。冬の厳しさは、人の優しさを教えてくれる。
やがて雪が溶けるように、夜の闇も不安も、温かい愛が、ゆっくりと溶かしてくれる。
煌めく夜に抱かれて、今宵も甘い夢に酔いしれる。

ヴァンショー


京都
ghost ゴースト

20091226

とけていく記憶


夏の残照
琥珀色の思い出
胸いっぱいの あの空気
太陽の香りを吸い込めば
懐かしい記憶が蘇る
過ぎ去ったもの
変わらないもの
そして新たな出会い
続いて行く明日に 伸びていく影を追いかけて
大きな太陽にキスをする

エクレール・オ・ブールサレ


名古屋
chez Shibata シェ・シバタ
http://www.chez-shibata.com/

20091225

Noël


夜に想う。家族の優しさを。あなたへの愛しさを。
夜の窓辺で想う。この闇の向こうにある、昨日と過去を。やがて訪れる、明日と未来を。
遠く離れた夜に、こんなにも近くに感じる。
何も見えない夜に、こんなにも強く感じる。
PIECE OF PEACE
幸せのカケラ。
小さな星に、小さな願いを。世界が幸せでありますように。

イチゴのショートケーキ


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20091224

友待ち雪


今年のクリスマスケーキ(?)です。
中は薯蕷生地とこし餡の2層が2段重ねになっており、外は雪餅風。素材は変わりませんが、和菓子とは異なるバランスなので、不思議と洋菓子的です。
ふわりと香り、モチモチとした食感の後、清らかに消えていく口どけと余韻。素晴らしいクリスマス・プレゼントでした。

Merry Christmas !


京都
聚洸 じゅこう

Christmas Eve


聖なる夜。黄昏にわくわくとして、夜の訪れを待つ。星の降る夜に天を仰ぎ、静かに降り積もる雪に、厳かな祈りを捧げる。
雪のような口どけに、儚さと愛しさを。やわらかなタマゴの香りに、優しさと温かさを。赤いイチゴにときめきを感じて。
日本らしいクリスマスに、日本らしいショートケーキを。

苺のショートケーキ+スノウマン


京都
むしやしない
http://648471.com/

20091223

冬の散歩道


い出へと変わり始めた落葉に積もる、淡い初雪。
過ぎ去りし日は全てが愛しく、訪れた冬の景色には、暖かな優しさが滲んでいた。
ひとり歩く日も、君と歩いた日も、この道が幸福へと繋がっている事を、太陽が教えてくれた。
ふたりで歩く、春への道。温もりを、白い吐息に感じて。

エクレール・オ・キャラメル


名古屋
pâtisserie AZUR アズュール
http://www.geocities.jp/azur_a_go_go/

20091222

ぬばたまの夜渡る月は想い出の波に揺れ


く闇の中で絡まる、視線と指と囁きに、銀のフォークを突き刺して。夜に流れる、深紅の血は鮮やかに、ふたりは、永遠の戯れの中で踊り続ける。
キスよりももっと。甘い恋に、白い牙を立てて。

マカロンシュセット


京都
MELANGE De SHUHARI メランジュ・ドゥ・シュハリ
http://www.shuhari-de-eat.com/

20091221

茜さす昼は物思いに暮れて

光は、深く静に部屋を照らす。窓からさす木漏れ日の、小春日和に微睡めば、遠くに聞こえるフローラの歌声。
溶けていく白い部屋は甘く、ゆれる光のカーテンの中、独りたゆたう。
冬の景色も和らいで、心は一足早く、春霞に遊ぶよ。

ミルクとフランボワーズのムース


京都
Atelier La Page Blanche アトリエ・ラ・パージュブランシュ
http://www.alpb.jp/

20091220

旅立つ君へ


溢れる秋の豊穣に、紅の喜びを。
君はこれから、どんな夢を見るのだろうか。君はこれから、どんな旅をするのだろうか。
僕らが君に溺れる前に、今夜は、バッカス達と共に踊り明かそう。
今日の君へ祝福を。今宵の僕らに幸福を。

良い旅を。
また会う日まで。

ババ・オ・ボージョレー


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
http://www.quaimontebello.com/

20091219

空が始まる場所


砂漠に浮かぶ、幻想的な白。
幾千の時を吸い上げて、幾万の夜を彷徨い続け、星の数にも等しい夢を孕む雲。
その生まれ出る瞬間の、大地の卵。
豊穣なる闇を割り、そら、夢が生まれる。
溢れ出す甘美と夢想の羽音は、舞い降りた天使にも似て。

ムラング・シャンティ


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
http://www.quaimontebello.com/

20091218

ドラゴンの騎士


龍の鱗の鎧を着て、駆けつけたるは黄金の騎士。剣の代わりに真実を携え、盾の代わりに愛を持って、あなたに仕えるためだけに、夜の闇を越えてやって来た。
だからもう心配しないで。だからもう泣かないで。
あなたの安らぎと喜びは護るから、穏やかな夢を見てください。
良い夜を。良い夢を。
あなたは私が護るから。

ルーロー・キャフェ


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20091217

天使の詩


咲くように、吐息の香る話しをしようよ。瞳が輝く夢を見ようよ。笑顔を絶やさぬように、恋を逃さぬように、歌を忘れないように。
何よりも、愛しい君のために。
ほら、幸福は此処にある。君の心に咲く、白い薔薇の中に。

ローズのブランマンジェ


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20091216

輝きながら


が溶けていく。太陽が、月が、風が、黄金色の落日が、黄昏に溶けていく。深まりゆくほどに秋は、甘い香りを漂わせ、孤独な季節を抱きしめる。
そこに温もりを求め、葉は紅に染まる。寒空に舞う紅葉は、星のワルツを踊り続けた。
月の雫が雪へと変わり、煌めく冬がやってくる。

柿のタルト


京都
むしやしない
http://648471.com/

20091215

眠り姫


ゆらめく琥珀色の眠りの中で、甘い夢を見続ける姫君。僕は、その頬笑みをたたえた口元に、そっとキスをした。
君の束の間の微睡みが、僕には百年の眠りにさえ思えてしまう。
でも、もう少しだけ、眺めていたいんだ。
君が目覚める前に、僕が眠りにつく前に、百年の夢を見させておくれ。

コーヒーのムースとリンゴのジュレ


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20091214

夜遊びの太陽


が暮れてなお、その太陽のようなロールケーキに、ゆらめく夏の陽炎と、眩しい陽光を思い出した。
甘いだけでは無いほろ苦さと、柔らかな温もり。溶け出すものは、やさしさの残照だろうか?
暗闇の中で見つけた太陽は、穏やかに心を照らしてくれた。

塩バターキャラメルのロールケーキ


京都
Citron Salé シトロン・サレ
http://speem.com/citron/

20091213

最後の花


ちていく日々の闇の中でも、花のある人生を夢見ていた。日陰であれ、せめて美しい幻の中で、人知れず散りたいと願い続けた。

ぼくらの廃墟に白い花を
朽ちていく希望に最後の薔薇を
死に至る病に
甘い吐息と別れの詩を

見えない階段でキスをして、僕達は最後のダンスを踊った。
思えば、花のような人生だった。


アレキサンダー


京都
ghost ゴースト

20091212

Les Souvenirs d'Amours Parfum


と優しさに包まれて、深い深い夢を見よう。
余韻の中に、吐息から零れる花を感じて、眠るように深呼吸をした。
アーモンドの甘い香り、フランボワーズの酸味、ピスターシュの優雅な色気。そして溶けていくクリームの後に訪れた、美しい幻視。
耳を澄ますと、石畳を歩く音が聞こえた。橋を渡っている。いや、城のようでもある。誰かを待っているのだろうか?
薄靄の中で目を凝らすと幻は消え、気付けば穏やかな花の香に包まれていた。
強い意志と気品。そして深い愛情をもった貴婦人達だ。
Dames de Chenonceauisato
それが薔薇の名前。
美しいシルエットに城の姿を重ね、優雅な余韻に、貴婦人達の色香と薔薇の囁きを感じた。
想い出の中に咲く、花のように。

フランボワジエ


京都
pâtisserie Tendresse タンドレス
http://kyotocake.com/

Château de Chenonceau シュノンソー城
http://www.chenonceau.com/

20091211

恋のうた


い上がる魂が、青空に浮かぶ白月の中に見た幻想。
手を伸ばせば届きそうで、掴めば消えてしまいそうな、淡い幻の楽園を感じる。

花咲くような 羽の音の 春の野に聞こえるは 恋の溜息
呼気に詩を 吐息に花弁を
ふわりと浮かんだ想いは雲に
花咲くように ときめいて

ローザス・フランボワーズ


京都
pâtisserie Tendresse タンドレス
http://kyotocake.com/

20091210

ゆっくりと


っくりと。暮れ行く秋の黄昏に、過ぎゆく季節の想い出に、琥珀色の時を楽しもう。
微睡みの中で包まれた夢は、夜風の冷たさで忘れたけれど、目覚めた後に残る温もりに、空に凍る月さえも、微笑んでいるように見えた。
秋風のワルツが終わると、冬がやって来る。心温かな冬が。

栗と無花果のチーズケーキ


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20091209

close your eyes


を閉じて、その頬へと近付いて、そっと唇にキスをする。
その瞬間に見える、希望の光。瞼の裏に陽光の暖かさを感じ、溢れる想いは香り、春風のように流れ込んで来る。
何処へ?心へ。
君がいる未来へ。
この真っ白な世界に、二人の夢を描こう。

なだらかな丘に咲く、清らかな白い花のような姿でした。

コート・ド・ニュイ


京都
PÂTISSERIE . S パティスリー・エス
http://patisserie-s.com/

20091208

誘惑


男は気付かない。その妖艶な手口を、可憐な罠を。
貴女は気付かない。その甘いくちづけの意味を、天使のような微笑みのわけを。
黄昏に、ラヴェンダーの野に舞う妖精に出会ったら、諦めねばならない。その香りに抱きしめられた時には、もう遅いのだ。
舞い散る花の嵐の中で、ほら、あなたは恋に堕ちる。

ズブロッカ No.2


京都
ghost ゴースト

20091207

ほほえみ


風に遊び、春霞みにたゆたう。
やわらかな春の日に、やさしい陽光に包まれて、恋心よりも軽く穏やかに。
想い出の中の笑顔は、春に咲く花のよう。温かな想いは心を満たし、愛しさが溢れた。
春に歌う少女よ永遠に。

ピストゥ


名古屋
pâtisserie AZUR アズュール
http://www.geocities.jp/azur_a_go_go/

20091206

太陽の塔


優美なるバビロン。陽光を、その黄金の翼が奏でる音楽を、もっと近くで聴きたかった。ただそれだけの為に、太陽へと近付いた。
天へと歩み寄ったのは、溢れる歓喜を、人生の謳歌を、常夏の楽園を、永遠に留めたかっただけ。この焦がれる想いのまま、光り輝く貴方へと近付いた。
ただ、太陽が愛しくて。

ラック・ジョンヌ


名古屋
chez Shibata シェ・シバタ
http://www.chez-shibata.com/

20091205

world's end rhapsody


深淵から零れ落ちる銀河。世界の果てで囁かれる神話は、永遠にも思える刹那の時の中で、ゆっくりと甘く蕩けていく。
千の奇跡を語ろう。僕らを見つめる、幾億の星々の煌めきと共に。
酒など無くとも、君を酔わせてみせるさ。

ghost No.2


京都
ghost ゴースト

20091204

ぼくの森


かな森の香りと恵みを感じるタルト。
それはまるで、欲張りなリスが溜め込んだかのように、山盛りに積まれた様々な木の実。カリカリぽりぽりザックリさくさくウットリもふもふ…。楽しいリズムを奏でながら、しっとりと薫るショコラに微笑むのでした。

木の実のタルト


京都
Comme Toujours コムトゥジュール

20091203

とろける太陽


夏の出来事が、驚くほど早く思い出へと変わるのは、情熱や開放感からでは無く、その非現実的とも言える太陽の眩しさから来るのでは無いだろうか?
全てが眩しく、全てが陽炎のように見える。
過ぎ去ってから振り返った時にはもう、架空の、断片的な、または切り取られた写真みたいな記憶しか無く残っておらず、まるで実感に欠ける白昼夢の様だとは思わないか?
嫌なことは、太陽が全て焼き尽くしてくれる。
そして、 愛しき想いだけが色濃く残る。
たった1つの真実以外は、全て幻でかまわない。

ほら、 此処に。溶けていく太陽と、僕の君への甘い想いがある。

タルト・マングー


京都
Citron Salé シトロン・サレ
http://speem.com/citron/

夏の夜の夢


甘い太陽と月が奏でるメロディーは、黄金の海を滑るように往き、夜の闇を星々の煌めきで埋め尽くし、薫り立つ南風に乗って踊り続ける。
夜遊びの太陽と、眠らない月が仮面を脱ぎ捨てると、永遠から夜が溶け出した。
幻想と世界が触れ合う狭間から、夢は風として生まれ、輝きながら、僕らの心にトキメキを吹き込むんだ。
あぁ、ダンスを踊ろう。終わらない夢に抱かれて、世界の果てのダンスを踊ろう。

レモンとマンゴーのケーキ


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20091202

愛しさに包まれて


の楽しみとして、夏が残してくれたもの。無花果をコトコトと、スパイスとワインで煮込みました。ふわりと香る甘さで、あなたを優しく包み込みます。甘く、そっと抱きしめるように。
暖かい部屋の窓辺で、外を眺めながら、ゆっくりと味わってください。
あぁ、
アイスは溶けてしまいますが、それもまた愛しく思える味わいですよ。

無花果のコンポート


京都
UENOYAMA ウエノヤマ
http://www.cafe-restaurant-uenoyama.com/

エデンの果実


を内に秘めて、深紅に輝く宝石は、私達に恵みをもたらしてくれる。エデンの喜びを煮詰めたコンポートは、深まる秋に彩りを添え、暖かく抱きしめてくれた。
人恋しさに寒空の下を歩けば、窓の明かりに家路を急ぐ。
月影に踊る秋風も優しくて。

無花果のコンポート


京都
Bar Picos バル・ピコス
http://www.barpicos.com/

甘い話しをしようよ

のある話しを。愛情と友情を確かめようよ。
ほら、甘い香りに誘われて、訪れたのは夢の国。夜空の星々は君の瞳に吸い込まれて輝き、妖精はダンスで迎えてくれる。
君の吐息から生まれるメロディーを、僕はこの羽根ペンで、甘い詩に表すよ。
どれほどの言葉を五線譜に並べ連ねたとしても、君の素晴らしさを語り尽くすことは無いけれど、この真っ白なノートに、空色のインクで書いていくよ。
君の美しさを伝える為に、僕は生まれたと思うんだ。
あぁ、空から天使の賛美歌が降ってくる…。


9〜11月の3ヶ月間で、京都を中心に、定期的(中には週に3回とか!)に訪れているお店を書きました。これからは、今までいただいた中で印象深いものや、新たに出会った感動を書いていこうと思います。
このblogの下段にあるタグクラウドで、私の好みや行動パターンが分かるかも知れませんね。

20091201

ちいさな絵本


話の世界から抜け出してきたような、または、向こう側へと僕らを誘ってくれるような、夢の世界の住人たち。
その暖かさと温もりに、ぼくらは深いねむりに落ちて、笑がおのなかで、キラキラとかがやくユメのせかいで、あまいくっきーとおちゃをたのしむんだ。そしておおきなぼうけんへ…zzz

かえるとおたまじゃくし


京都
絵本なお菓子 sai* えほんなおかし さい
http://ehon-na-okashi.shop-pro.jp/

20091130

お腹と心を満たすもの


実をひとくち。美味しい食事の最後に、素晴らしい未来の始まりに、魔法を1つ。
たった一言で恋が始まるように、たった一度のキスで愛を知るように、ほら、このヒトクチで、君は幸福の意味を知る。

プティシュー


京都
京都ネーゼ きょうとねーぜ
http://kyotonese.hp.infoseek.co.jp/

20091129

ヒトクチの魔法

の中で訪れた、不思議な場所。そこは商店街の中にある、可愛いお菓子屋。ときめく心と煌めく瞳を持っている者だけが、その店を見つけることが出来る。
秘密の扉を開けると、そこは妖精の国。小さく光る水滴の中に七色の虹を見つけ、甘い歌声をそよ風に乗せて、緑の中で季節と共に踊る妖精たちが、僕らの夢と、星の雫で作り上げたお菓子を並べている。
さぁ、ひとつ。ひとくち食べてみて。そして目を閉じて、味わって欲しい。…ほら、君の時間は、子供の頃に戻るはずだ。
そう、これが魔法だよ。


京都
Magasin Des Fraises マガザン・デ・フレーズ
http://ichigonoomise.com/

20091128

童話のタマゴ


世界は夢を見る。七つの海と空と大陸を駆け巡り、想い、歌い、旅をする。タマゴの中で眠るのは、世界そのものなんだ。生まれてからの冒険にワクワクしながら、今夜もまた、甘い眠りの中で微笑んで。

壁から落ちたハンプティ・ダンプティは、元には戻らなかった。
でもね、この卵の殻が割れた時は、世界が始まる瞬間なんだ。
ほら、僕たちの世界がはじまるよ。


京都
trattoria sette トラットリア・セッテ
http://www.trattoriasette.jp/

20091127

種を蒔く者


想像力で、世界を見よう。1杯の珈琲の中に沈む世界を。その深い琥珀色の時の中で、1つの夢を見よう。
美味しくロースとされたコーヒー豆で、僕らはコーヒーを入れる。赤い宝石から、黒いビロードの時を得ているんだ。
収穫された豆を、良く見てみよう。火種を蒔いてはならない。夢の種を蒔こうよ。事実を知ることで、僕らは夢を選べるんだ。
このカップの中に、未来の夢を。


京都
GLOBE MOUNTAIN COFFEE グローブマウンテンコーヒー
http://globe-mountain-coffee.com/

20091126

清らかなる風のように


しい風に乗って届く、美しき想い。その清けし風味と印象。
つぶ餡は、ふんわりと暖かな日だまりの香り。こし餡は、澄んだ小川のせせらぎの音。きな粉は、薫り立つ大地の豊穣を感じさせてくれる。
おはぎは素朴な和菓子だけど、萩の花は、万葉集では最も多く詠まれた花。これほどまでに美しいと感じる餡の風味を、私は他に知らない。

余韻に花が咲く感覚を、はんなりと呼ぶのです。


京都
今西軒 いまにしけん

20091125

この想いは

しい毎日のために、日々の食卓を幸せにする事こそが、パンにとって最も大切なのだと考えている私にとって、これほどまでに幸せを与えてくれるアンパンは、他には無い。
上賀茂神社の門前にある、やきもちを模した餡パン。薄衣に幸せを包み込み、笑顔で届けてくれる。
やきもち風あんぱんの写真を貼らなかったのは、幸せの味と共に、喜びも味わってもらいたいから。
初めて出会うであろう、驚きと共に。


京都
BOULANGERIE Marry France マリーフランス

20091124

手をつなごうよ

幸せの色、幸せの香り、幸せの音。舌が感じるのは味覚だけでは無くて、彼方の景色や想いや未来までも、そっと知ることが出来る。
さっくりザクザクざっくりと。ほら、歌声が聞こえるよ。そしてジンジャーブレッドマンは歩き始める。棚の奥から、テーブルの上から、君のポケットの中から、まだ見ぬ世界と魔法の国へと冒険の旅へ。

さぁ、世界と手をつなごうよ。


京都
北山紅茶館 きたやまこうちゃかん
http://www.kitayamakochakan.com/

20091123

ふわり


想像の翼を広げ、天使にくちづけを。
青空に浮かぶ雲のように、空にフワリと遊ぶ春の雲のように、淡く溶けていく頬笑みショートケーキ。
こころときめいて。やわらかな光に抱きしめられたような、幸せな感覚でした。


京都
Point Pour Point ポワン・プール・ポワン
http://www.ppp-kyoto.com/

ふたり


想いは線となり、点と点を結ぶ。2つの間を繫ぐもの。二人の間を結ぶもの。
店名を冠するのはガトー・バスク。伝統的なお菓子に、ささやかなる味付けを。素材と素材を結び、時代と時代を繫ぐものは、ほのかに甘く、優しく微笑むように。
誰かと誰か、何処かと何処か。素朴なお菓子が結ぶ、ふたりの幸せに。


京都
Point Pour Point ポワン・プール・ポワン
http://www.ppp-kyoto.com/

20091122

しあわせ


る夢の香りは甘く、こころは穏やかに微睡みながら、ゆっくりと溶けていく時間の中で、僕は幸福の意味を知る。
輝くグラスにたっぷりと、甘く濃厚なアイスクリームを入れて、ほろ苦い想い出のようなエスプレッソを。
スプーンでひとくち。うっとりとして目を閉じると、濃い闇に包まれて、夢の国へと落ちていく。それがコレ、幸せ気分のアイスクリーム。


京都
caffè Verdi カフェ・ヴェルディ
http://www.verdi.jp/

20091121

優しさに包まれて


供を愛する母の優しさを、素朴さの中に秘めて。店名のマウジーは、母が息子を呼ぶ愛称(小ネズミちゃん)だそう。だから、愛情が込められているのなら、お菓子はちょっと甘すぎるくらいでちょうど良いのだと思った。
ウィーンの伝統的な生菓子と焼き菓子が並び、どれも丁寧に作られており、甘いものは甘く、素材感はしっかりとして、でも素朴な優しさを感じるお菓子たち。
…うん。
甘さよりも優しさを強く感じるのは、私がお菓子を敬愛する、甘い息子だからかも知れない。


京都
KONDITOREI Mausi コンディトライ・マウジー

20091120

花の香る場所


食卓に花を。花の香る会話と笑顔を。
カフェに集まる理由は人それぞれで、ある人は遅い朝食を、ある人は珈琲を、ある人は新聞を読むために訪れる。でもね、共通するのは皆、その場所が好きだからだと思う。そしてそこには必ず、楽しい会話があるんだ。
友人達と、恋人と、家族と etc.
独りであっても、無言の会話(窓から見える風景や時間、または店の雰囲気や、テーブルに並べられたお皿やカップの中と)があるハズで、だからこそこの場所へと足を運ぶんだ。

フランス語が分からない友人が、初めてパリを訪れたとき、
『フランス人の顔を見ていると、恋の話しをしているようにしか思えない!』
なんて言っていたのを思い出したよ。


京都
Le Café ル・カフェ
http://ifjk.jp/cafe

20091119

ある日、森の中、


素朴な優しさと美味しさに会いに、森へ行こう。あのカフェが好きな熊さんもいるから、森へ会いに行こう。美味しい匂いに誘われて、森への小径をスキップで。
焼き立てのタルトとキッシュ、カレーに珈琲。紅茶も美味しいの。ほら、今日が始まる。美味しく楽しい1日が、このテーブルからはじまるよ。


京都
cafe marble カフェ・マーブル
http://www.cafe-marble.com/

20091118

幸せを運ぶもの


福がやって来ますようにと願いを込めて、翼の生えた豚に1ペニッヒを。
幸せを運び、福をもたらす豚のように、喜びと笑顔をもたらしてくれる、美味しいお菓子をどうぞ。この小ブタの笑顔が、あなたのココロへと届きますように。

こうして上から見ると、白いチュチュを着たバレリーナのようですね♪
ならばきっと演目は、くるみ割り人形でしょう。あなたもホラ、お菓子の国で踊りませんか?


京都
Konditorei GLÜCKS-SCHWEIN グリュックスシュバイン
http://www.geocities.jp/glucks_schwein1987/

20091117

いただきます


宝を意味する造語、オレノ。宝箱の鍵とか、宝の地図とか、新たな発見とか、たった1つの大切なものという意味の言葉たちから創られたそう。
では、このクリームパンに秘められたものは、いったい何だろうか?
答えはそっと、囁くように、君の胸へと届くのです。…ほら、ね。

1つ1つに想いを込めたパンを、大切にいただく事により得られるもの。それが貴方の宝物になることを、深く深く祈ります。


京都
ORENO PAN okumura オレノパン・オクムラ
http://www.kyoto-okumura.com/orenopan.html

童話の世界へ


森を感じる一皿に、今夜も甘い夢を見る。迷い込んだ先の物語を、忘れられない冒険を、子供であった頃の想い出たちに会うために、その一皿に夢を見る。
季節のフルーツは宝石のように輝いて、重要な鍵や門や妖精のように、眠る森を囲んでいた。
紅茶の呪文を胸に、さぁ、その銀のスプーンを持って歩き出そう。この香る世界では、君が主人公なんだ。


京都
Le Patissier Okumura ル・パティシエ・オクムラ
http://www.kyoto-okumura.com/

20091116

キノネ、コトノハ。


和やかな雰囲気は、水面に広がる波紋の様に、幾重にも重なる輪を描き、静かに音も無く。
息をひそめ、瞬きする音すらも消し、すっと景色に溶け込んで。
ほら、目を開けて。心の目を。
君の瞳に映るもの。
君の心に響くもの。
此処にもあった、日だまりのような優しさに、出会えた事に感謝して。

バウムクーヘンは木の年輪を模したものだけれど、重なる層は、月日の流れや季節の想い出と重なるけれど、ひと切れをそっと、口の中に入れた時に感じたものは、風や水の気配だった。
それは樹の歌かもしれない。
何処かへ、または何処かで、深く繋がる縁や記憶のように、穏やかな雰囲気を感じた。
1本の木だけでは無く、大地や空をみつめて、心の森へと出掛けよう。


京都
Süßes Vegetus ズーセス・ヴェゲトゥス
http://www.sv-baum.com/

20091115

Splendor


濡れる秋の静けさに、薫り立つ大地の声に耳を澄ませ、琥珀色に輝く時を想う。
深まり、暮れ行く秋の黄昏に、君は何を見つめているのだろうか。
秋雨は、僕たちのあの温もりを奪っていくけれど、蘇る薫りと甘さは、ただ愛しくて。

しっとりと輝くタルトタタン。林檎の甘さとほろ苦さを引き出して、時の魔法で閉じ込めた宝石のように、うっとりとする恍惚のタルト。
下に敷かれた薄いフィユタージュが、雨に濡れた落葉のようで、季節の中を歩いているのだと感じさせてくれる。


東京
LA VIEILLE FRANCE ラ・ヴィエイユ・フランス