20091230

Takk...


天霧る冬の静けさが、重い雲を支えていた。太陽は遠く、月も見えぬ昨夜の寂しさが、いまだに空に残っていた。
彩りを失い、モノクロームに霞んでいく風景の中、鈍く光るものを見つけた。薄く凍った氷の中で、清らかな上弦の月が嘯いていた。
冷たい村雨は、雪へと変わりそうだ。今夜は、空に咲く花を待とうか。

沈黙の世界に宿る、あたたかな希望。
無音の詩に、耳を澄ませば。

薄氷(うすらび)


京都
SOU・SOU そうそう
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Sigur Rós シガー・ロス
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