20091203

とろける太陽


夏の出来事が、驚くほど早く思い出へと変わるのは、情熱や開放感からでは無く、その非現実的とも言える太陽の眩しさから来るのでは無いだろうか?
全てが眩しく、全てが陽炎のように見える。
過ぎ去ってから振り返った時にはもう、架空の、断片的な、または切り取られた写真みたいな記憶しか無く残っておらず、まるで実感に欠ける白昼夢の様だとは思わないか?
嫌なことは、太陽が全て焼き尽くしてくれる。
そして、 愛しき想いだけが色濃く残る。
たった1つの真実以外は、全て幻でかまわない。

ほら、 此処に。溶けていく太陽と、僕の君への甘い想いがある。

タルト・マングー


京都
Citron Salé シトロン・サレ
http://speem.com/citron/