20100303

壷中天


きが其処にある。その小さき器の中に。
さぁ、静かに、ゆっくりと。神秘の扉を開く銀の匙を、夢色の湖面へ差し込むと、女神が微笑みながら現れる。
この桃源郷に、
あなたは何を望むだろうか?
あなたは何を欲するだろうか?
それはきっと、終わらない夢と、消えぬ幻であるだろう。

馥郁たる余韻は夏の残照。永遠に美しくと願う想い出は、いつまでもいつまでも煌めいて。

白桃のジュレ


京都
遊形 サロン・ド・テ ゆうけいさろんどて