20100304

寄り添う君へ


宵の月を待ちながら、書斎にて時に耽る。
ふと手に取った日記は懐かしく、白かった筈のページも色褪せており、それは記憶の流れの中で熟成された想い出に相応しく、栞代わりに挟んでいた、あの日の落葉が似合っていた。
過去が香るのは、年老いたからであろうか?
全てがセピア色に変わりゆく中で、君への愛しさだけが、今も変わらず残っている。

見上げた月の眼差しは、今日も美しく。

温かいリンゴのタルト アールグレイのフラン添え


京都
遊形 サロン・ド・テ ゆうけいさろんどて