20100606

月露うける想い花


に佇む淡い色彩は、仄かな色気を感じさせる。その雰囲気に足を止め、見えない視線が交わった刹那、世界は静止した。浮遊する雨粒はキラリと輝いたまま、黄昏に、たまゆらの星へと転生した。

 濡れるたびに美しく
  黄昏の花影に灯る蛍光は 乙女の想いにも似て

人知れず移りゆくグラデーションは、淑やかに。秘めたる花は、夜にもえて。


京都
福寿園 ふくじゅえん
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