20100820


寂に、ふわりと薫る、夏の匂い。石畳に水を打てば、すっと優しい風がそよぎ、小さく風鈴を鳴らしていった。それはまるで、見えぬせせらぎが空に生まれたようで、心も清めてくれる気がしたんだ。
この、見えぬ小川が夜空へと流れ、煌めく天の川に繋がると思えば、夏の暑さも心地良く感じられるだろう。

打ち水


京都
聚洸 じゅこう