清
流に揺れる梅花藻を眺めていた。そよ風を飛び越えて遊ぶ蜻蛉が、水面に透明な波紋を重ねていく。木陰に彷徨う残暑は、朧な白日夢に踊っていた。ただぼんやりと、過ぎゆく午後。柳陰と、小話程度の思い出を、黄昏までの肴にして。
藻の花
京都
聚洸 じゅこう
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.
清
流に揺れる梅花藻を眺めていた。そよ風を飛び越えて遊ぶ蜻蛉が、水面に透明な波紋を重ねていく。木陰に彷徨う残暑は、朧な白日夢に踊っていた。