20110314

La tiédeur de l'amour


く囁いて。耳元で、心のそばで、私に甘く囁いて。ただ、信じていると。
その一言が、月の無い闇夜に輝く星となり、私が生きる理由になるの。
あなたが眠りに落ちる前に、私が夢に目覚める前に、お願い、甘く囁いて。

苺のショートケーキ(fraise japonaise)

東京
patisserie de bon coeur ドゥ・ボン・クーフゥ
http://dbc.apartment-key.com/



ゆっくりと、心の奥へと融けていく温もりは、手のひらから伝わる優しさに似ていた。
静かな余韻の中で考えたのは、安心感。そして…。
眼を閉じると、深く広い暗闇があった。それを夜空だと認識出来たのは、姿を見せずとも感じられる、月の気配であった。暗闇でもう一度、ゆっくりと心の眼を開くと、金と銀の星々を散りばめた、煌めく満天の空があった。
言葉にならないのなら、声に出せないのならせめて、私のそばにいて。
そんな囁きが聴こえたような気がして僕は、静かな闇に沈黙した。