20110430

花の名残り


L

es adieux au printemps.
風に散り、雨に落ち、儚く震える桜の花よ。僕らの幻想をよそに、今年も力強く咲き誇っていた。だから来年も、また逢いたいと、薫風にそよぐ桜の樹を見上げて呟いた。

名残り(SAYONARA)


京都
嘯月 しょうげつ