川
に掛かる柳の枝が、青空に靡いていた。あの淡く美しかった春は、気付けばまるで、夢のように終っていた。光の踊る川面を眺めていると、銀色の魚が跳ねた。風にはもう、夏の気配すら感じられるようになっていた。
青柳(Le Saule pleureur)
京都
嘯月 しょうげつ
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.
川
に掛かる柳の枝が、青空に靡いていた。あの淡く美しかった春は、気付けばまるで、夢のように終っていた。