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20101008

幻の花


く花の香の愛しさに似て、それははんなりと薄闇に微笑んでいた。夏の残り香は煌めきながら、幻想の花へと姿を変えていく。儚くとも、そっと佇む想い出は私に、君の唇と吐息を蘇らせた。
時の流れは、全てを美しくする。それが例え、忘却という魔法だとしても。

淡雪(無花果)


京都
GION-NITI 祇園 日
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