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20110527

Constellation in your dream



空を翔る航線が、星と星を繫ぎ物語を紡ぐ。君の足跡が、残した気配が、落としていった時間の欠片が、瑠璃色の闇に淡く光っている。
忘れられた、もう誰の物でも無い記憶は水晶の様に、静かに輝く花になる。それを夜空の旅人たちは辿り、新しい星座を描いていくんだ。

1杯の珈琲(une café)

京都
Lagado研究所 ラガードけんきゅうしょ
http://lagado.jp/


カフェを訪れる理由は何だろうか?
このシンプルな質問には、人それぞれの答えがある。中には理由なんて無い人もいるだろう。ただ、珈琲が飲めれば良い。あるいは、ビールやワインや…いや、飲み物の種類なんて関係無いのだろう。そこに自分の時間があれば、それで良いんだ。
好きなカフェで感じる、誰かが残していった想い出は、過去の、あるいは未来の、忘れてしまった貴方の時間と記憶なのかも知れない。時に眩しく、時には仄かに。僕は星の記憶を頼りに歩き、僕だけの星座を描いた。

20110224

Au temps printanier


に誘われて、ふらりと出掛けてみたの。陽射しは柔らかく、なんだか花の香がしたわ。
鳥籠の中のような冬は終りを告げたから、私は青空へと羽ばたくの。小さな翼しか持っていないけれど、恋するには充分な大きさなのよ。

風に帽子を飛ばされた御婦人は、微笑みながら喋り続けた。

クグロフセット(Petit Kouglof & Café amarelo)


京都
逃現郷 とうげんきょう

20110118

君の横顔


めく夜空をシェイクして、甘い夢に浮かべてみた。金色の一番星も、銀色の流星も、君の好きな蒼い星々のネックレスも入れて、南十字星で混ぜてみたんだ。
だから聴かせておくれよ僕に。囁くような、月の砂漠の歌を。

コーヒーゼリー(Gelée de café)


20110112

La Joconde


笑みをもっと、笑顔をもっと眺めたくて、私は貴女へと近付いた。薄衣の柔らかな感触や、静かな吐息を知ってもまだ、貴女の微笑みには近付けないでいる私は、やはり不粋なのだろうか。それともただ、愛に臆病なだけなのか。
オペラの夜に輝く金色は、天使であり、願いを叶える星でもある。ならば私が願うのは、唯一つだけ。貴女の幸せだけなのです。

オペラ(Opéra)


京都
Atelier La Page Blanche アトリエ・ラ・パージュブランシュ
http://www.alpb.jp//



僕は知らなかったのだけれど、オペラというお菓子には細かな定義があって、高さまでもが正確に決められているそうだ。そう言えば、去年のS.D.Cで聞いたような気もする。
そこでふと気になって、このオペラを作られたチエさんに尋ねてみた。
『オペラを作るとき、何をイメージされましたか?』
決まり事以外で、作り手が表現出来るものとは何だろうかと思っただけの、曖昧な僕の質問に、彼女は明確に答えてくれた。
『美味しいジョコンドを作りたかったの。』
つまり、もっと微笑みが欲しかったのだと聞いて、僕はとても納得出来た。何故ならこの美しいオペラには、微笑みが静かに溢れていたからだ。

20110109

金のスプーン


福という言葉があって、それは造語かも知れないけれど、僕はかなり気に入っているんだ。美味しいものを口にした時は、誰でもが幸福を感じられるだろう?
そのヒトクチを運ぶスプーンは、(それが何色であっても)僕には黄金色に輝いて見えるから、まるで月や太陽や、とても大きな星が運んでくれたような気がして、優しい気分になるんだよ。
それがトキメキや空想であり、ここに書いてあるものの正体なんだ。

かぼちゃのプリン(pumpkin pudding)


京都
きさら堂 きさらどう
http://www.ne.jp/asahi/cafe/kisarado/



本を開きたくなるような空間、と言えば納得されるかも知れない雰囲気の店。もしかすると、時が止まったように感じる事もあるから、栞に似ているのかも知れないね。
だとするならば、ここで過した時間や、君とのお喋りの内容は、今日というページ_あるいは、段落や章だろうか?_に書かれたものと言えないだろうか?
壁は小さな個展スペースになっていて、ふと目が合った時の気持は、珈琲や食事や、吐息や瞬きに、少しだけ香りを添えてくれるんだ。
…ねぇ、何処にでも有るものなのに、僕たちはついウッカリと、幸せなんて大層なものを探そうとしてしまう。こんな小さなスプーンの上や、僕と君との間にもあるものなのにさ。

20101230

此処に祈りを


しい食卓の、最後の一切れ。クリスマスまで繰り返される、祈りと感謝の日々。今日の楽しさと温もりに、明日の希望と輝きに、甘い祝福を捧げよう。
汚れなき純白の雪に似た、白き衣に包まれた御子。幼子を愛する聖母の慈悲と、祝福する天使たちの歌声を想いながら、夜の眠りに就こう。優しい夢を、見るために。

シュトレン(Stollen)


神戸
フロイン堂 ふろいんどう
http://www.geocities.jp/koapin1225/huroindou.html



去年、20種類程のシュトレンを食べ比べて、最も僕の好みであったものを、今年はじっくりといただくことにした。
仄かに、しかし華やかに咲く様々な薫りと、しっとりと夢に沈んでいく感覚は、最も祈りに似ていると感じたから、僕はフロイン堂のシュトレンを好きになったと思うんだ。
ちなみに、下のラベルにはいくつか並べてみたけれど、実際のところ、それらが入っているのかどうかは定かでは無い。更に言えば、ベリーのような可憐さや、うっとりとする淑やかさ、そしてなんとも表現し難い優しさのようなものが、ぎっしりと詰まっていた。夜食の後の、家族の語らいには最適かも知れない美味しさだ。
さて、徐々に日本にも浸透してきたシュトレン。本来は、クリスマスまでのアドベントの期間に、夜の祈りとして、一切れずつ食べるそうだ。
文化的食育的背景どころか、信仰心も、家族という単位すらも失った僕たちは、軽くペロリと平らげてしまう。だって、美味しいからね。
これを不信心と呼ばれるならせめて、僕は甘い言葉と祈りを此処に残そう。喜びと感謝と、ごちそうさまとともに。

20101210

see you on the moon


で逢いましょう。夜空を見上げて君は、悪戯な笑顔で囁いた。
月の渚、夜の向こう側で僕達は、誰も知らない夢を見る。
2人だけの星空に、2人だけの星座を描いて。

ティラミス(Tiramisu)


京都
菓子 cheka チェカ



動物園の北側、法勝寺町にある洋菓子店で、2Fはカフェになっている。その素敵な雰囲気の店内や、美味しいお菓子の数々(そして器たち)は、君に実際に見てもらうとしよう。明日にでも、散歩がてら出掛けてごらんよ。
冬の19時。閉店後に外へ出るともう真っ暗で、壁の向こう側では動物達がお喋りをしていた。見上げると綺麗な星々が輝いており、西の空には細い月が浮かんでいる。それはまるで、夜の世界へと沈んでしまった太陽を追いかける、妖精の舟みたいに優しく光っていた。
…追いかける?
いやきっと、太陽が待たされているんだ。優しい月の女神にね

20101111

coeur de femme


L

e vent fait bruire les feuilles.
女心と秋の空なんて言うけれど、解せないとするならそれは、君にロマンスが足りないからだよ。あと、青空のように寛大な心もね。
秋空の下、公園のベンチで僕は、時を流れる微風に耳を澄ませ、木の葉の奏でる音楽を聴いていた。旋風のワルツの中に現れた女性に見とれていたのは、秋の幻だけが理由じゃないと思うんだ。

Religieuse(Café & Chocolat)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



カフェ&ショコラのルリジューズ。メゾン・フェルベールでは、エクレール・ショコラと同じく週末限定。
日本では稀にしか見ないので、数年前、名古屋のアズュールにお願いして作ってもらったんだよね。でもフランスでは定番みたいで、街角のカフェでも普通に並んでいたから、ごくありふれた定番(古典)菓子なんだと思うんだ。
ルリジューズは修道女をイメージしたお菓子なんだけど、僕にはもっと華やかな…例えばほら、公爵夫人のような、そんな印象を感じたんだ。ノスタルジィや素朴さや慎み深さよりも、凛とした何か。それから仄かな可憐。可愛さと美味しさ以外のものが、確かに溢れていた。
僕は独り、公園で、古い石畳に降り積もる落葉の絨毯をぼんやりと眺めながら、木漏れ日の中でホッと、甘い溜息をついてみた。
見上げた青空は、とても高く美しく、その先に天国があるんじゃないかと思えたよ。

20101031

Trick or Treat!


H

appy Halloween!
黄昏に揺れるランタンと、子供達の声。西の空はゆっくりと甘く溶けていき、夜がマントを翻してやって来る。
ねぇ、ジャック、まだ彷徨っているの?お菓子をあげるから、悪戯しちゃダメだよ。

キャラメルオペラ


20101029

ブロッケンの影


の向こう側を求め彷徨う。影や幻に怯えながらも、薫り立つ大地に勇気づけられて、先の見えぬ小径を歩いた。程なくして辿り着いた小屋にて、あの夜の話しが始まる訳だが、それはまた別の機会にしよう。それよりもほら、君が連れて来た友人を、紹介してくれないか僕に。

Laphroaig(ラフロイグ)


京都
ghost ゴースト

20101024

C'est de la magie!


T

ira mi su!
私は魔法使い。貴女が望むのであれば、願いを全て叶えましょう。その代わり、この世の全ての花よりも可憐な、天使の微笑みを私にください。貴女が喜んでくれるなら、私はどんな魔法でも使えるのです。ほら、君に翼を与えることもね。

THE MAC TIRAMISU(ザ・マック・ティラミス)


東京
Pâtisserie Cacahouète Paris カカオエット・パリ
http://www.cacahouete-paris.jp/

20101019

Vespertine


は静かに舞い降りて、夕刻の祈りが黄昏に灯る。小さな祈りを。明日への希望を。闇に輝く星のように、優しい光りを我等にお与えください。
お願いです。細く暗闇に続く道の先に、どうか暖かな光りを。

システィーヌ


20101012

sépia


にゆらめく色、セピア。琥珀色でも、それこそ珈琲色でも良いのだけれど、私の心にはセピア色に映っていたの。マンデリンが奏でる音楽は、優しく静かな深い森のように穏やかで、眠る花を連想させる微かな薫りが、チーズケーキに感じた光りと供に溶けていくわ。何故か懐かしい、豊穣の夜に。

珈琲(マンデリン)


福岡
abeki あべき
http://abeki-f.blogspot.com/

20100908

夜明け前


み渡る黎明に、細い月が浮かんでいた。微かに光る輪郭は、夜の残り香を想わせて、静かに凪ぐ月の海は、君の微笑みに似ていた。
朝が始まる前の静けさに、秋風を感じて、ひとり空を見上げて。

アイス珈琲


京都
gion ghost ギオン・ゴースト

20100906

Cheshier cat


く三日月の瞳と、微笑む大きな口。闇に浮かぶ笑顔と笑い声。
チョコレートは君を虜にする。チョコレートは君を癒す。どちらにしても、君はチョコレートに溺れる。
ねぇ、美味しさに、好き嫌いなんてあるの? 好きだけで良いじゃない。分けるならきっと、愛するか、愛されるか。もっともそれは、同じことなんだけどね。

デスバイチョコレート


大阪
http://broadhursts.com/
Atl アトル

20100803

憧夢


供の頃に夢見たのは、こんなテーブルだった気がする。
手作りの美味しいドーナツと、大好きなソフトクリームがあって、ちょっと背伸びして苦いコーヒーを飲んでみたりするの。
大人になった今では、コーヒーに砂糖もミルクも入れないで飲めたりするのだけれど、心が甘さを求めているのかな。
たぶん、子供の時よりもずっと。

ドーナツ(ダブルショコラ)とソフトクリーム(カップ)とフクロウ珈琲


京都
AMUCA アミュカ
http://blogs.yahoo.co.jp/accessory_music_cafe

20100714

千夜一夜物語り


の海に踊る、波の数だけ物語りを話すの。南風を纏って、月の船に乗って、星の数だけときめかせてあげるわ。
魔法の吐息で瞳を閉じて、夢の扉を開けるの。眠りにつく刹那の戯れに、おとぎ話を聞かせてあげるわ。千と一夜の夢物語を。

カフェキャラメルパルフェ


京都
Café Bastille カフェ・バスティーユ
http://www.bastille.jp/cafe/cafebastille.html

20100708

頬笑みの側に


夜に灯る夢が、朧な月影にゆれて、眠れぬ窓辺で戯れていた。霞む雲間から差す光条は、天使の羽のように柔らかで、君の頬を優しく撫でる。
微睡みの中で、世界が淡くとけていく。全ては儚い夢であったかのように。

アイスカフェオレ


daydream wonderland


の狭間に落ちたる俗人が、妙なる仙境に迷い込む。入口は1杯の珈琲。その深く透きとおった水鏡を覗き込むと、不思議な感覚に溺れてしまった。
心の裏に潜んでいた風景が、静かに薫りだす。姿は見えずとも、闇に咲く花のように。…鏡花水月と呼べば良いのだろうか? 触れることの出来ぬ幻が、世界を優しく包み込んでいく。
飲み干すまでの束の間の、壷中天ならぬ碗中天。夢の境界線を越えて、しばし戯れよう。

葦島ブレンド


20100624

夜の帳が降りて


の裏の幕が上がり、夢のオペラが開演された。うっとりとするほどの恍惚と、静かな胸騒ぎ。
長い夜の始まりに似て、静かな音楽のような口当たりは穏やかに、ゆっくりと心を浸食していく。そして頬笑みの後に至る、陶酔のアロマ。
物語は夜に創られる。星空に降る、貴方の夢の中で。

Opera(オペラ)


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
http://www.quaimontebello.com/