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20110317

Lieu de naissance d'étoiles


いの数だけ星があり、祈りの数だけ瞬き続ける。夜空には、無限の希望と夢が煌めいているのだから、ごらん、幾億の星々を。こんなにも温かい空を。眠る君を包むようにいつも、夜空は輝いているのだから、おやすみ、子羊たちよ。遠く、星が生まれる瞬間を夢見ながら。

ムラングシャンティ(Meringue chantilly)


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
http://www.quaimontebello.com/

20101228

夢の中


の見えない夜、闇に抱かれた森の中を、影と共に歩いた。星明かりに照らされた空は美しく、銀河の煌めきが水晶の歌のように響いていた。
地図に無い小径の先で、妖精に教えてもらった場所へと辿り着いた僕は、そこで美しい花と出逢った。青い光の中に佇む君の、幻の記憶という花に。

フォレノワール(Forêt noire)


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
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20101020

秋風に溢れる想い


はゆっくりとやってくる。君に気付かれないように、足音を消して。空の青さと高さ、旋風に舞う落葉や、紅に染まりゆく遠景、そして銀河の星の美しさに見とれているうちに、そっと近付いて、君を抱きしめる。
人恋しくなるのは、秋に抱きしめられたいからで、風が冷たくなっていくのは、その温もりを知るためなんだ。
だから愛しい人よ、僕のそばにいて。

Tarte rhum-raisin aux Chocolat(タルト・ラムレザン・オウ・ショコラ)


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
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20100915

Fairy Hills


想に浮かぶ、秘密の丘。降りそそぐ光りはゆっくりと、触れられるほどに速度を落とし、それはまるで羽毛のように、やわらかな微睡みに遊ぶ。
笑い声に振り返ると、見知らぬ花が咲いていた。君という名の、美しき花が。夏の最後の想い出に、僕はそっと君を抱き寄せた。

フロマージュ・クリュ・エ・ア・ラ・ペッシュ


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20100624

真夜中のサーカス


L

a commedia è finita.
喜劇はこれでお終いです。お馴染みの口上と共に幕は降りる。観客が知ることが出来るのは、此処まで。でもね、まだ続きがあるんだ。月光に踊る道化師は、闇夢の中で虹のライトを浴びる。
さぁ、はじめよう。真夜中に降りそそぐ、星の陽炎の中、悪夢を光で埋め尽くせ。

Arlequin(アルルカン)


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夜の帳が降りて


の裏の幕が上がり、夢のオペラが開演された。うっとりとするほどの恍惚と、静かな胸騒ぎ。
長い夜の始まりに似て、静かな音楽のような口当たりは穏やかに、ゆっくりと心を浸食していく。そして頬笑みの後に至る、陶酔のアロマ。
物語は夜に創られる。星空に降る、貴方の夢の中で。

Opera(オペラ)


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20100608

面影


咲く幻想の、瞼の裏に君を想えば。
短い雨は通りすぎ、駆け出した草原に夏風が薫る。濡れるほどに鮮やかに咲く菫。花弁の上ではじけた最後の一雫は、刹那の虹を夢に描いた。

 棚引く雲の黄昏に
    きみ想う一夜草

日本人の私にとってのラベンダーの香りは、和歌に詠まれた菫の匂いに近い気がした。

タルト・ミルティーユ・オ・ラバンド


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20100220

極楽鳥花


謐なる暗闇に翼を広げ、夢に飛立つ極楽鳥のように。
命尽きるまで、夢果てるまで、空が終わるその日までずっと、僕は風に舞い、愛を歌い続けよう。声が枯れるその日まで、大空へと歌い続けよう。それが僕の、生まれた理由だから。
夢の終りが死であるならば、死の先にもまた、夢を見られそうな気がするよ。

夢が生まれる瞬間を、ここに見たような気がした。

ムラング・シャンティ


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Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
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20100130

花のように生きる


玄なる池には、モネが夢見た睡蓮が咲く。
暗闇から月光の元へと伸び、世界に花咲く睡蓮。その美しさ、その清らかさに涙した。
深淵の緑に見た、鮮烈なるルージュ。それは、悟りなのか。それとも欲であろうか?
夜霧に眠り、朝霞に目覚め、虚空に虹を探す。
幻想の水面を滑る双子の月は、我が未熟さを笑う。
瞑想の果てに終焉を。その先に朝を感じて。

コンフィアンス


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20100128

夜の抱擁


の綺麗な夜に、黒衣の天女が舞い降りた。穏やかな眼差しに吸い込まれるように唇を重ね、フワリと香る月光の欠片には、微かな太陽の残り香を感じた。
あぁ、魅惑的なパフューム。溶けていく永遠。星の言葉を解さない僕には、君の声は直接心に煌めくよ。
その瞳に、その色香に、闇へ落ちるように抱かれて。

カレ・ショコラ・アンタッセ


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20100114

STORY OF LIFE


重ねられた想い。綴られていく物語。
日々の、刻々と過ぎ去る時を、大切にしたいから、記憶の本棚に並べていった。
表紙には、何を印そうか。タイトルは、どうしようか。
それはきっと、僕自身が本棚に並ぶまで、決まらないような気がする。
ただ、祈るように、感謝を捧げた。

ページを繰るように、ナイフを縦に入れていく。
綴られた言葉が、パリパリと囁く。
静かに語られる物語にうっとりとしながら、夢中でリズムと香りを追いかけた。
フォークで口へと運び、瞼を閉じると、私は青い月影の中で、溢れる優しさに包まれた。

ミルフイユ


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20091220

旅立つ君へ


溢れる秋の豊穣に、紅の喜びを。
君はこれから、どんな夢を見るのだろうか。君はこれから、どんな旅をするのだろうか。
僕らが君に溺れる前に、今夜は、バッカス達と共に踊り明かそう。
今日の君へ祝福を。今宵の僕らに幸福を。

良い旅を。
また会う日まで。

ババ・オ・ボージョレー


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20091219

空が始まる場所


砂漠に浮かぶ、幻想的な白。
幾千の時を吸い上げて、幾万の夜を彷徨い続け、星の数にも等しい夢を孕む雲。
その生まれ出る瞬間の、大地の卵。
豊穣なる闇を割り、そら、夢が生まれる。
溢れ出す甘美と夢想の羽音は、舞い降りた天使にも似て。

ムラング・シャンティ


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
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20090921

礼拝の黄昏に


祈り、捧げるように。願い、叶いますようにと天を仰ぎ、ふりそそぐ青に包まれて。
このテーブルに、感謝と祝福を。ここに静謐なる歓びを。

ケ・モンテベロ。その店名は、セーヌ川のシテ島にたたずむノートルダム大聖堂を望む場所、モンテベロ海岸通り。
だから、壁面に淡く光るステンドグラスが表すものは、優しき聖母マリアの慈悲だと思うのです。
そこに並べられたケーキ達。それを聖餐式と例えるのであれば、この甘さは、香りは、感謝と悦び。静かなる愛だと感じます。

美しきケーキ達の紹介は、また次の機会に。


大阪
Pâtisserie quai montebello ケ・モンテベロ
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