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20101126

Murmure du vent vert


風に乗って、甘い囁き声が聞こえた。野山を駆け、谷を飛び越え、七色の空を渡り、耳元で小さな花が揺れるような声だ。それはまるで、風の谷の魔法使いが、空の果ての恋人へ送った手紙に似ていた。
青空に詩を紡ぐように、そよ風が流れていた。

PV(Pêche Verveine)


パリ
Blé Sucré ブレシュクレ



風の谷の魔法使いが送った手紙というイメージは、ナイフを入れた瞬間に溢れた、桃とベルベーヌの香りで思いついた。ただ、あれから随分と経った今でも、手紙を送った相手が、魔法使いの恋人なのか、それとも異国の姫君なのかは、実は僕にも良く分からないでいる。もしかすると、その両方かも知れない。次回は、もっと耳を澄ましてみるよ。

あぁ、そうそう、この店を教えてくれたのは、フランシス・クラインのマリアンなんだ。彼は日本語が完璧で、ブレシュクレで働いている土屋さんの友人でもある。
ボナパルト通りのラデュレから出てすぐ、偶然訪れた素敵なメガネ店にて、僕が甘いもの大好きだと言ったら、ブレシュクレを紹介してくれたんだ。
『僕の友人が働いている店なんだけど、とても美味しいんだ♪』
その言葉は真実で、もし、付け足すことがあるとしたら、可愛いくてオリジナリティに溢れている事くらいだろうか。正直な話し、店内に1歩足を踏み入れた瞬間に、僕はこの店に恋をしたと言っても良いくらいだよ。
僕がバスティーユ界隈に住んでいたら、きっと毎週訪れるだろうし、例えば子供がいたとしたら、毎日一緒に訪れたかも知れないよね。向かいの公園へ行くのを理由にしてさ(笑)
それほどまでに、愛らしい店だと感じたんだ。


Francis Klein フランシス・クライン
http://francisklein.com/

20101124

Paris-Brest-Paris


に遊ぶ花の記憶。遠い道程を駆ける想い出。花の都から吹く風は、太陽の光の、甘さや柔らかさを教えてくれた。
名も知れぬ道端の白い花が、青空に微笑むような優しさを感じて、僕の心に喜びが咲いた。

Paris-Brest


パリ
http://www.lapatisseriedesreves.com/



パリブレストとは、ある菓子職人が自転車レースを記念して作ったことは、僕も知っている。きっと、店の前を選手達が駆け抜けて行ったのだろう。
その古典的なお菓子を、新しい形で作ったのが、この店のパリブレスト。メディアでは、新古典主義とか呼ばれる、パリの流行に乗ったものらしい。
僕は個人的に、美味しく楽しいと感じたお菓子のことしか書けないから、思ったままに述べさせてもらうと、これは花輪(ガーランド)に見えた。
今までのスタイルは、車輪をモチーフにしつつも、風をイメージさせるものだったけれど、これはきっと花なのだ。選手に架けられる物かも知れないし、沿道に咲く花なのかも知れない。そして何よりも、パリは花の都と呼ばれているのだから、僕にはこの空想が、スッキリと腑に落ちた。白く甘い花が、太陽に微笑んでいるみたいだ。
店名にあるように、夢を見させてくれる、素敵なお店とお菓子だったよ。

20101123

La fillette mignonne


の時めく春の日に、麗らかに薫る恋の予感。ナイチンゲールに誘われて、月も青空に昇るのだろうか。澄み渡る景色の中で、清けし美空の歌声が、君の生まれた朝に響く。
お茶を入れようか。咲き誇る、君の笑顔のために。

SAYA


パリ
pâtisserie Sadaharu AOKI paris サダハルアオキ
http://www.sadaharuaokiparis.com/



花咲く春の丘を想わせる、愛らしいドーム。ふわりと香る優しさが、甘い心をくすぐるようで、思わず笑みが溢れた。優しさや愛情は目に見えないなんて言うけれど、そんなの嘘さ。だってほら、此処にあるじゃないか。愛情も優しさも、可愛さまでもが目の前に。
日本人の僕には、鶯の鳴き声が聞こえたけれど、此処はフランスだから、たぶんナイチンゲールが春を告げてくれるのだろう。
…ひとつ、ねぇ、1つだけ悩んでいるのだけれど、紅茶が良いのかな?それともミルク?
あの白兎がくれたこのカップには、何を入れれば良いのだろうか?それだけが、今の僕の悩みだよ。

20101122

Ma chérie



々として、秋の小径に風が舞う。麗しき貴女の歩まれた足元には、可憐な花が咲くほどに魅力的で、それなのに、凛とした眼差しながら、くるくるとレースの日傘を回して微笑む貴女を、少女のように可愛いと感じてしまったのは、私の、黄昏の戯れだと思ってください。

Religieuse


パリ
LA MAISON DU CHOCOLAT ラ・メゾン・デュ・ショコラ
http://www.lamaisonduchocolat.com/



ショコラの香りに誘われて、黄昏に店を訪れた。いくつかテイスティングをして楽しんだ後、夜の嗜みとして、気に入ったボンボンショコラと、ケークを1切れいただくことにした。
『今月の週末は、ルリジューズが出ているの。これも美味しいですよ。』
雅代さんと、ジャンバティストさんに薦められて、1つ予約することにした。
そして週末。快晴とはいかないけれど、秋らしく薫る日の午後に、予約したルリジューズを受け取って、散歩がてら公園へと向かった。
ちょうどおやつ時になったので、木漏れ日と秋風が静かに舞うベンチを見つけて腰を下ろし、箱からルリジューズを取り出した僕は、うっとりとして呟いた。
『愛しい人よ。』
それが全てだよ。美味しさは、純粋なる愛なんだ。

20101121

PAPILLONS DE NUIT


光蝶は、夜の帳にはらはらと、黄金の鱗粉で異界の星空を描く。青い魔術師は、暗闇に眠る薔薇にキスをして、長い夜に目覚めさせる。静寂に、淡雪のようなオルゴールの瞬きが、静かに降り始めた。
耽美なる夜。絡まる二人の視線の闇に、儚い幻想が咲いた。

L'Ispahan & Champagne rosè


パリ
LADURÉE Le Bar ラデュレ・バー
http://www.laduree.fr/



賑やかなサロンと、いつ見てもきらびやかなショウケースの前を通り過ぎると、静かな空間が隠れていた。パリ最後の夜だから、よく知っているものをと思い、ロゼとイスパハンをオーダーした。
違う雰囲気の中で眺めてみると、そこには僕の知らなかった可愛さが見えて、また君を好きになっていく。シャンパーニュから生まれた黄金の泡の吐息が、赤い薔薇の花びらの上で煌めいた。
例えば君が、もっと若くて、ちょっと背伸びをしたい少女であったなら、Juliette Has a Gunの香水を思い出したかも知れない。でも君にはもう、薔薇の気高さと蝶の羽根があるのだから、夜でも闇でも星空でも、何処へだって飛んで行けるさ。

君の瞳の泉を眺める僕の、深い霧に包まれた街角の劇場で、Paul Delvauxの絵画をモチーフにした、Raoul Servaisの幻想的なショートムービーが流れていた。

20101120

Lèvres scintillantes


弁が夢に舞うような、青空に咲く蝶の道。ひらひらと甘い香りを辿って僕は、君という美しい花に出逢った。そして蝶は、君の唇の端に咲く、可憐な吐息へととまる。
君が春の女神なら、僕は西風になろう。そして世界を、花々で溢れさせよう。

Millefueilles Framboise


パリ
LADURÉE ラデュレ
http://www.laduree.fr/



明るく淡い光が降りそそぐ、シノワ風味のサロン。忙しそうな人や、観光客も少なく無いけれど、ここには静かな時間が流れていた。テーブルの上には、少し遅い朝には会話を楽しみ、お昼には二人での食事を、夕方や夜には、デート前の楽しさがあった。皆、笑顔だった。
食事中の女性が美しいのは、隣に素敵な(長く連れ添った、または、昨日までは憧れだけだった)パートナーが居るからで、笑顔と美味しさの秘密は、お皿の上や、グラスの中味だけではなかった。…当たり前のことなんだけどね。
彼女たちの、楽しくお喋りする唇には、CHANELの“Lèvres scintillantes”が似合うと思った。だって、素敵に輝いて見えるのだもの。

20101119

FOURREAU NOIR


色の貴婦人は、僕の闇に咲く綺羅星。後ろ姿に恋をして、通りすぎる香りに想いを募らせた。
春の野に咲く静かな菫のように、愛らしくも誠実なる君よ。夢に舞う我が白き胡蝶を、貴女の指先に止まらせてくれないか。
そして僕はキスをした。貴女の右手に、誓いのキスを。

Religieuse à la Viollet


パリ
LADURÉE ラデュレ
http://www.laduree.fr/



お店の雰囲気は、そこに訪れる人々が作り上げると思うの。だから、最初は憧れでも構わないけれど、流行や冷やかしでは無く、愛情と喜びを連れて食事を楽しみ、感謝と未来を残して欲しいのね。
愛さえあれば、何処だって、楽園にも天国にも、秘密の隠れ家にだってなるものなのよ。裏切ったりしないわ。

僕はそんな囁きを想像したので、この素敵な彼女に似合う、香水を探してみた。耳を澄ますように記憶の香りに溺れると、寝室の暗闇に、1つの小瓶を見つけた。それはSERGE LUTENSの、“FOURREAU NOIR(宵闇のドレス)”だった。
『実は、黒いシルクの下着の様な、セクシーな滑らかさと艶やかさも表現しているのよ。上品にね。だから、この香りに惚れない男なんていないわ。』
パレロワイヤルのサロンにて、そんな会話を交わしたことを思い出していた。

20101118

L' île magique.


B

onne nuit. Fais de beaux rêves.
月の無い夜に、豊穣の闇と星空を渡り、遥か彼方_しかし其処は、実はとても近い_の小島へと辿り着いた。光り輝く漆黒の闇の中では、香りと夢と、愛だけが真実であった。ほら、この花のようにね。

Tartelette chocolat


パリ
JEAN-PAUL HEVIN ジャンポール・エヴァン
http://www.jphevin.com/



僕が唯一、パリで憧れを抱いていた場所が、この店だった。
だってね、僕がこんなにも甘いもの好きになる前は、ショコラと言えば、彼女がプレゼントしてくれるヴァレンタインのショコラくらい。だから1年に1度、手作りのものを美味しく食べていたんだけど、ある年、彼女がプレゼントしてくれたショコラはエヴァンのもので、以来、この店のショコラは、僕にとっての想い出になったし、愛や感謝と結びつく甘さとして記憶されるようになったんだ。
…そう言えば、亡くなった僕の祖母も、ここのショコラの大ファンだったっけ。お土産に持って行くと、いつも喜んでくれていた。

なんて事を思い出しながら席について、可愛いマドモアゼルに、こう伝えた。
『君の好きなショコラを、僕に教えて。』
そして選ばれたのが、飾り気の無い、このシンプルなタルト。でもさ、大抵の物事は、シンプルに出来ているんだ。美味しさや、愛について、僕らは難しく考えすぎていると思うよ。天国や楽園なんて、実はすぐ側にあるものなんだ。

20101117

Paris, Je t’aime


L

'amour ne se commande pas.
魔法の言葉。それはとても、ありふれたもの。でも、たった一言で、百年の夢は醒め、千年の恋に堕ちる魔法。
はじめての、長く甘いキスの後、そこには愛だけがあった。

Ali-Baba


パリ
Stohrer ストレー
http://www.stohrer.fr/



私はババが好きです。サヴァランも、アリババも好きです。あの、溺れるような陶酔感。天へと昇る恍惚感。全てを受け入れるしかないほどの、愛にも似た幸福感。
私がパリで最初に訪れたのは、老舗のStohrer(1730年創業)でした。お菓子を3つ、白い箱に入れてもらい、メトロに乗って_嬉しいと手を振って歩く癖のある私は、箱を振ったりすることの無いよう慎重に(笑)_大切に部屋へと持ち帰りました。
さて、夢にまで見た、ストレーのアリババ。それは素朴ではあるけれど、暖かみのあるブリオッシュと、優しいクリーム、残照を感じるレーズン、そしてたっぷりのラム酒。そこから溢れる愛情と甘さの果てに、ついに辿り着いたパリでの至福。
長く続く幸せの余韻の中、茜さす窓辺で出会ったのは、深く静かな喜びでした。


吐息に幸せの香る中で考えた事が、2つあります。
1つは、フランス菓子が(現在の日本のように)特別ではないこと。食文化、食生活、日常にある、ごくありふれたものなのです。
手作りでも良いし、馴染みの店のものでも良い。大切なのは、食を楽しむこと。人生を楽しむこと。食卓の上に並べられ物は、そのお供に過ぎないのです。…そう、簡単に言えば、きゃっきゃとしていないの。その代わり、笑顔が溢れているの。
だからこその2つ目ですが、それはお店の存在感と存在意義。日本で特集される、パリスイーツとか、憧れのパリの甘いお菓子とか、そんなんじゃなくて、ごく当たり前の日常に佇む、ご近所さんの味。それが幸いにも長く愛されているだけで、お店とお客が美味しいに誠実であり続けただけ。
だってさ、このStohrerにしてもLADURÉEにしても、高級_リッチとかリュクスとか私へのご褒美とか、適当な言葉を思い浮かべてもらいたい_だと考えていたとしたら、それはただの幻想で、感覚的には近所の餅屋みたいなものなのです。
ただ、その店を愛する人々が、優雅であったり、人生を楽しまれている御老人であったり、近所の幸せな家族であるだけ。食を毎日楽しまれているだけなのです。

そういった事に気付いてしまったため、事前に用意していた食べ歩きリストは、そのままゴミ箱へと投げられました。
あぁ、もっとも、自己矛盾を感じながらも1日1店は訪れていますから、パリ編はまだまだ続きますよ(苦笑)

20101116

Morning Prayer


里に着いた翌日、私はノートルダムへと向かった。結局、巴里での一週間は、毎朝どこかの教会で祈りを捧げることになるのだけれど、それが迷いの原因になったのかもしれない。いや、迷いでは無く、気付いてしまったのだ。矛盾や絶望に。
それでも私は、道を歩まねばならない。友人が、茨の道に咲くのは薔薇ですよと教えてくれたから。


パリ
Cathédrale Notre Dame de Paris ノートルダム大聖堂
http://www.notredamedeparis.fr/
6 place du parvis notre dame 75004 paris


なんだか暗い文章からのスタートですが、パリ編の始まりです。
コルマールからパリへと移動した日の夜に、ノートルダムでパイプオルガンの演奏を聴き、翌朝もまた同じ場所へ。部屋をお借りしたマダム・アンのアパートメントから、徒歩20分ちょっとの距離でした。
まだ暗い朝靄の街を歩いて教会へ着き、静かに朝の祈りを。ぼんやりと淡く光るステンドグラスを眺めながら、昨日までの過去に感謝して、今日、また新たな出会いがありますようにと祈るのでした。

夏の想い出


C

omme un petit coquelicot.
ヒナゲシの咲く、丘の上で見た夢は、風と遊ぶ君の笑顔。その微笑みがさすものがなんだったのか、今はもう分からないけれど、それはまた、夢の続きで尋ねるとしよう。

Coquelicot


アルザス
http://www.patisserie-gilg.com/


訪れたのはコルマール店。ふと目にとまったマカロンのヴェリーヌが可愛くて、隣の公園へ連れて行った。
季節は秋の始まりだから、クコリコは夏の想い出なのだろう。目を閉じると、風に遊ぶクコリコの幻が見えたので、これは白日夢のヴェリーヌだと感じた。
もう1つ、しっとりとした栗のムースを、ベンチに腰掛けて食べた。ケーキの名前は“Éphémère”とあったので、日本人もフランス人も、秋に想うことは変わらないのだと知り、クスリと笑ってしまった。
…あぁ、でもそれは慕情では無くて、“女心と秋の空(Souvent femme varie, bien fol est qui s'y fie.)”なのかも知れないよね。どちらも甘いことには変わりないけどさ。

20101114

アルザスの青い空


L

e ciel bleu d'Alsace.
空の青さや高さよりも僕は、その空の広さに驚いた。遮るものの無い青空と、世界を包み込む、広大な蒼穹に。
日本でも、同じ空を見上げていたはずなのに、僕の空はこんなにも広く美しかっただろうか?心は、こんなにも澄んでいただろうか?
透明な群青と、波打つ蒼風の紺碧。緋色に薫る葡萄畑と、色とりどりの花たち。水色の夢幻に、白い羊の群れが遊んでいた。黄金の風が駆け上がる丘に佇んで僕は、不思議な尖塔の教会と村を見下ろすようにして、空と森と大地を、この眼に見えるものの全てを、両手を広げて迎え入れる。
大きく深く、深呼吸をして眼を閉じると、星のように瞬く、キラキラとした羽根のような囁きが、静かに心へ降り積もるのを感じた。
…僕はそっと、僕の言葉で、ありがとうと呟いた。


列車の時間が近付いて来た。ちょうどニコラがギターのレッスンへと向かうので、一緒に街までクルマで送ってもらった。
葡萄畑を縫うようにして、街へと続く曲がりくねった道を走る。今朝、丘から見下ろしていた村が、教会が、小さくなっていく。名残惜しそうに振り返り、窓から眺めていた僕に、マダム・エリザベスが優しくこう言った。
『また、来たら良いじゃない。』
…そうだな、また来よう。また。
花咲く春や、光溢れる夏。そして静謐なる冬。秋さえも、僕が知っているのはこの2週間だけだ。
キノコ狩り(僕が嬉々として発見するのは毒キノコばかりで、サロメとアンカトリーヌ、ブルノーにも笑われたっけ)は楽しかったけれど、葡萄の収穫は手伝っていないし、白ワインの美味しさを知ったのは10日前だし、ベックオフも食べていないし、ミラベルだって逃しているのだから!
すぐに村は見えなくなって、淡い寂しさが残った。僕は窓を閉めて、前を向く。その時、ふと微風の残り香に感じたのは、美味しかった村のワインの香り。…あぁ、そうか、丘の上で感じた煌めきと囁きは、ワインの妖精の声だったんだきっと。

日本では、妖精の村と呼ばれるNIEDERMORSCHWHIRを後にして、僕はパリへ向かう列車に乗り込んだ。

Merci beaucoup!
Merci de pour tout ce que vous avez fait pour moi.
J'espère que nous aurons le plaisir de vous revoir.
... À très bientôt!

もし、貴方がこの村を訪れることがあるのなら、持って行くものは1つだけで良い。笑顔だけ。自然な笑顔だけで良いんだ。
そして、MAISON FERBERの妖精たちへ伝えてもらいたい。カエルを連れた魔法使いが、皆さんの優しさに感謝していたと。


Le Magician
Iori Shinagawa

20101101

薔薇の乙女

E

lle m'a souri temdrement.
全ての女性の中にある、花のような笑顔。それを僕は、薔薇に例えよう。君が笑うだけで世界は、こんなにも美しく、こんなにも愛しく思えるんだ。
恋よりも、愛よりも大切な、永遠の約束をしよう。このキスと供に。

Religieuse (Rose et Framboise)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



愛らしいピンクのルリジューズは、花の溢れる街(Ville Fleurie)に相応しいお菓子でした。ただ、写真を撮り忘れており、残念でなりません。いくつかのケーキだけで無く、人々の笑顔も、風景も、全ては私の心の中にしか記憶されておらず、だからこそそれは、まるで夢のように感じるのでしょう。
いや、写真を撮っていたとしても、撮っていなかったとしても、感動を記録出来るメディアなんて、心の記憶以外にありません。…そうだな、だったら少しだけ、今まで書かなかった心の軌跡や記憶なんてものを、蛇足ながら付け足してみようか。夢を忘れ無いためにも。

20100306

永遠の乙女


らかな、女王の季節に咲く薔薇の、優美な笑みを小瓶に詰めて。
それはまるで恋文のような、心をくすぐる甘い香り。木漏れ日の下では、瞳に煌めく情熱が優しく溢れていた。
愛しき人よ。ただ、貴女が居るだけで、そこには美しい花が咲く。ほら、僕の心にも。

Confiture pour Madame マダムのためのコンフィチュール


アルザス
Christine Ferber クリスティーヌ・フェルベール