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20110315

naît à L'amour


が聴こえた。水面に落ちた、ひとひらの花びらのような、甘く柔らかな囁きが。
静かに広がる波紋のように、その声は僕の心を満たしていく。
満月の夜、君の瞳から溢れた雫をそっと、僕は優しく受け止めた。

ピュイダムール(Puits d'amour)


西宮市
pâtisserie au temple du goût オ・タンプル・デュ・グゥ
http://www.du-gout.com/

20110209

Fantasia


角に蝶の舞う。ひらひらと風に流れて、甘い花々の記憶を紡いでゆく。
ひらりひらりと、ふわふわと、幻の蝶が飛ぶ。
舞い降りた一皿の上にはやはり、花のような夢が咲いていた。

ミルフィーユ(Millefeuille)


大阪
ULTRA JAM ウルトラジャム
http://www.taiyounotou.com/ultrajam/

20110204

このワガママな僕たちを


の眼差し、君の吐息。私の気持ち、私の歓び。僕の想い、僕の迷い。今日の天気、明日の予定。私の願いとアナタの夢。
美しいものと可愛いもの。好きと憧れ。そして少しのワガママを全部。それが僕たちの、今日の思い出。
Bon appétit !
好きなものを、好きなだけ。

いちごミルフィーユ(Millefeuille aux fraise)
※店内撮影了承済み


京都
Magasin Des Fraises マガザン・デ・フレーズ
http://ichigonoomise.com/
Le salon sélectionné ル・サロン・セレクショネ
http://blog.ichigonoomise.com/?eid=1276731

http://www.ginironatsuo.com/

20110121

秘密の果実


く耳元で囁いたのは、天使だったのか、それとも悪魔だったのか。僕らの御先祖様は、この果実によって王冠を失ったけれど、代わりに翼を手に入れたんだ。心と未来にね。
今、また僕の耳元で囁く者がいる。それは妖精なのかも知れないけれど、僕の答えは決まっているよ。
王でもなく、女王でもなく、僕たちは恋人として、甘い果実にキスをした。

ポメ(Pommé)


西宮市
pâtisserie au temple du goût オ・タンプル・デュ・グゥ
http://www.du-gout.com/



ポム(Pomme)ではなくポメ(Pommé)と名付けた理由を考えてみた。名詞と形容詞の違いでは無く、なぜポメと命名したのだろうかと。ただ単純に、小さく可愛い林檎のような形だからかも知れないけれど、もっと詩的で浪漫を感じられそうな理由が欲しくなるほどに、このお菓子は美味しく味わい深かったんだ。
…林檎のような…林檎に似た………そうか、林檎そのもので無く、林檎が意味するものだ。それは恋人たちの果実。どんなに禁じられても、手を出してしまうもの。甘美なる真実と幻想と黄金と約束。
僕たちは愛へ辿り着きたいが為に、恋へと手を伸ばす。その味が甘くても酸っぱくても苦くても、そんなの大した問題じゃないんだ。ただ僕たちは、愛を知りたいだけなんだ。

イメージの世界では、西洋の林檎は東洋の桃に当たるのかも知れないと閃いたけれど、そのまま僕は、深く甘い海へと溺れていった。

20110120

青空の百花


に咲く大輪の花は、光り輝く笑顔をふりまいて、地上をまるで楽園の如く照らしていた。陽光は天使たちが降りてくる階段であり、その温もりは、花が香るように優しかった。
そんな情景が思い浮かぶ甘さと優しさが、この小さな花にも詰まっていた。太陽王は、今日も軽やかに青空を行進していたよ。

ピティヴィエ(pithivier)


大阪
café Weg カフェヴェーク
http://www.cafe-weg.com/



ピティヴィエとガレットデロワの違いはいくつか有るのだけれど、最も簡単な違いと言えば、ピティヴィエは年中作られることなんだ。ガレットデロワは、1月6日の公現祭だけ_最近は、1月中ならいつでも良いみたいになって来たけれど_のもので、金色の王冠を頂き、フェーブを1つ隠し持っているんだ。それを当てた者が、王様もしくは女王様になれるんだよ。
さて、それではピティヴィエなんだけど、こちらは太陽をイメージしたお菓子で、元々はピティヴィエという町で作られていた、名物料理だったそうだよ。ムースだったりプティングだったりパイだったりと様々で、バリエーションに富んでいたようだね。
それが今ではこの、ガレットデロワと区別がつき難いお菓子として落ち着いたのだけど、違いをもう1つだけ書いておこう。ピティビエは、ふっくらと膨らんでいるんだ。だって、青空に輝く太陽をイメージしているのだから。

20110113

冬の木漏れ日


ガラスを通して落ちる光は、まるで春の木漏れ日のようにやわらかく、冬の窓辺にあたたかい笑顔をもたらしてくれた。一瞬の空想は儚くとも、淡い君の微笑みは永遠に、僕の心を照らしてくれる。この陽光のようにさ。

レモンのタルト(Tarte au Citron)


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20101124

fly me to the moon


くような、月の香りを知っているかしら?
甘く、小さな蕾が花咲くような、静かなパフューム。蝶の羽根のような月光から、夢の夜空に降ってくるの。
そして彼女はそっと、美しく潤んだ瞳を閉じた。

Tarte Tatin


パリ
http://www.lapatisseriedesreves.com/



こちらも新解釈の古典菓子、タルトタタン。でも、タルトタタンには多くのバリエーションがあり、様々な知恵と技術でもって、美味しいタルトタタンを作られています。菓子職人だけではなく、家庭の味でもあると思うの。
さて、このタルトをどう表現しようかと考えていたら、ちょうどHelena Noguerraの歌声(Toi Mon Auto)が流れて、その甘さと浮遊間が、タルトの余韻に似ている気がしたのね。だから彼女の歌に、何かヒントは無いかと探し求めていたら、ジャズのスタンダードでもあるfly me to the moonに行き着いて、歌詞のイメージから、上の文章が書けたってわけさ。
そうそう、“言い換えれば”そーゆーコトだよね(笑)

PS.
僕はタルトタタンを食べて、それを素早くスケッチして、エルザに説明文を添えてもらった。
薄く重ねられた林檎も、歯ごたえの良いパイも美味しかったけれど、それを引立てるクリームが素晴らしかったので、これは何かと尋ねたら、
『フフフ、ここに書いてあるよ。』
そう言ってアセヌが指差した場所を見ると、Mascarponeと書いてあった。
オリジナルのクレームシャンティは、現在よりも濃厚で酸味があったそうだから、ここにも古典を大切にする思想が見えて、増々この店のお菓子が好きになったんだ。

20101123

夢から醒めた夢


しく降りそそぐ光の中で、神様にお願いをした。すると、光の翼を持った天使が現れて、私にこう告げた。祈りなさい。願いが叶うまでずっと。
祈り続ける限り、願いはすでに叶っているのだと、優しい光の中で理解した。

Millefeuille vanille


パリ
pâtisserie Sadaharu AOKI paris サダハルアオキ
http://www.sadaharuaokiparis.com/



ミルフイユを口にした時に、何故かとても懐かしく思えた。その理由は何だろうかと考えながら、甘い夢にたゆたう。はらはらと散るフィユタージュは、降り積もる黄金の落葉に似ていた。溢れるバターの甘さは軽く儚く、それは光の羽根のようだと感じたらやがて、教会で見た、光り輝く天使のイメージと重なった。
パラパラとページを捲るように、もっと深く、もっと深く光の中を覗いてみると、懐かしさの理由に気が付いた。キャラメリゼ、つまり砂糖なんだけど、その味わいが、名古屋で通っていた店と同じ雰囲気だったのだ。
その店の名はアズュールと言って、そこのパティシエールはかつて、サダハルで働かれていたことを思い出した。
なんだか不思議だよね。この感覚は。僕は遠くへ来たつもりなのにさ。

20101120

Lèvres scintillantes


弁が夢に舞うような、青空に咲く蝶の道。ひらひらと甘い香りを辿って僕は、君という美しい花に出逢った。そして蝶は、君の唇の端に咲く、可憐な吐息へととまる。
君が春の女神なら、僕は西風になろう。そして世界を、花々で溢れさせよう。

Millefueilles Framboise


パリ
LADURÉE ラデュレ
http://www.laduree.fr/



明るく淡い光が降りそそぐ、シノワ風味のサロン。忙しそうな人や、観光客も少なく無いけれど、ここには静かな時間が流れていた。テーブルの上には、少し遅い朝には会話を楽しみ、お昼には二人での食事を、夕方や夜には、デート前の楽しさがあった。皆、笑顔だった。
食事中の女性が美しいのは、隣に素敵な(長く連れ添った、または、昨日までは憧れだけだった)パートナーが居るからで、笑顔と美味しさの秘密は、お皿の上や、グラスの中味だけではなかった。…当たり前のことなんだけどね。
彼女たちの、楽しくお喋りする唇には、CHANELの“Lèvres scintillantes”が似合うと思った。だって、素敵に輝いて見えるのだもの。

20101118

Livres Week-end


辺の白いテーブルで、1冊の本を読む。そこには貴方の、この1週間の出来事が記されている。何気ない日常の中にもドラマはあるもので、主人公である貴方は、恋愛小説や推理小説に踊ることもあれば、童話や哲学、SFの森を彷徨うこともあるだろう。
銀のフォークで綴られた文字の上をなぞり、流星のナイフでページを繰る。過ぎゆく時間は文字の羅列では無く、流れゆく物語なのだ。
だから教えておくれよ僕に。貴方の話しを。貴方の素敵な1000ページを。

Millefeuille


パリ
JEAN-PAUL HEVIN ジャンポール・エヴァン
http://www.jphevin.com/



ミルフイユも週末限定。そして驚いたことに、ごく普通にエヴァン氏が接客をしているの。とても自然に。
今にして思えば、その日の僕はとても愚かだった。風邪なんてひいてしまったばっかりに、感謝と感動の言葉を、目の前にいらっしゃる、憧れのショコラティエに伝えることが出来なかったなんて!
…ありがたいことに、エヴァン氏は来日される機会が多いので、何処かでこの時の感動と、今までの感謝の気持ちを述べたいと思う。出来るだけ早くにね。

そうそう、ミルフイユなんだけど、しっかりと焼き込まれたフィユタージュは、装飾の美しい1冊の本に似ていた。クリームは、静かだけれど饒舌な、素敵な物語のようだった。
未だに、お菓子=甘いだけなんて考え違いをしている人が多いのだけど、そんな舌先だけの感覚だけでは無くて、もっと素直に味わってもらいたいと願うんだ僕は。楽しい食事と、美味しい食べ物には、語り尽くせないほどの物語と会話が溢れていると思うよ。

20101112

Sweet Memories


À

la page mille.
前のページをちょっと読んでみたり、たまには最初から想い返すように眺めることもあるけれど、今日も純白の新しいページにペンを走らせる。時のインクと、気まぐれな羽根ペンで、ことのはを、今日の物語を書き綴るの。
時には涙で滲んだり、どんなに眺めても読めない文字が並ぶことはあるけれど、全ては想い出に変わっていくわ。昨日がそうであるように。

Millefeuille(ミルフイユ)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



火曜日までノンビリする予定が、ストで列車が止まる前にパリへ向かうこととなり、皆さんの仕事を眺められるのも、今日(日曜日)が最後。クリスティーヌが、思い残すことは無い?と尋ねるから、僕はとても真剣な顔で、
『マダム、…ミルフイユを、もう一度食べたかったです。』
そう答えたの(苦笑)
『あら、今から焼くから、食べれば良いじゃない(笑)』
なんだ、日曜限定だから、平日には並んでいなかったのか。
『他には?アルザスには美しい風景や建物がたくさんあるけど、観光しなくて良かったの?』
朝から晩まで1日中、作業を眺めて(つまみ食いして)いるだけの僕を不思議に思い、遠慮しているのでは無いかと心配してくださるのだけれど、日々の作業を眺めることが、何より僕には楽しかったのです。
お菓子、パン、総菜、パーティーやデリバリー用の料理の数々、そしてコンフィチュール。こんなにも楽しいものを見放題なのに、観光している暇なんてありませんよマダム!
…あぁ、葡萄の収穫を手伝えなかったのは、ちょっと残念だったかな。
『観光は次回にします。その時はまた、案内してくださいね。』
『そうね、また来たら良いわよね。……いつ来るの?』
『ら、来年には! とりあえずその前に、次は日本でお会いしましょう。伊勢丹の、サロン・デュ・ショコラ(SDC)で。』
その後、来年日本のSDCにて披露予定のコンフィチュールの話しや、これから本番を迎えるクリスマスシーズンのお菓子の話しなどを聞かせてもらったけれど、僕が最も気になるのは…先ほどオーブンに入れられたパイ生地から、良い匂いが溢れ始めたことなんだ。
甘いもの好きにとって、こんなに楽しいことはないよね♪


食べ物の話しばかりですが、メゾンフェルベール編はもう少し続きます。
お菓子以外のフランス日記や、リアルタイムの情報は、Twitterにてご覧ください。

20100927

夢見る太陽


を閉じて、囁きに耳を澄ませて。貴方を魅了するために、夢の入口まで僕に案内させて欲しい。静かに重なるハーモニーと、移ろいゆくファンタジー。貴方が歩む道に咲く、魔法の花と夢。
あの虹の下まで送るから、ほら、右手を出して。

…気付いた時は、すでに夢の中に居て、私は幸せに包まれていた。

マジック


三田
PATISSIER eS KOYAMA エスコヤマ
http://www.es-koyama.com/

20100924

イカロスの翼


向にゆらぐ陽光は甘く、微風に輪郭を失っていく。しかし、それでも消えることの無い、輝きと温もりに、溢れる楽園の気配を感じて僕は、白き心の翼を解き放つ。
幻惑の迷宮を抜けて辿り着く、真実の丘。そこに咲く太陽。青空に溺れたのは、恋心故に。
光りの滴が、紺碧に溶けていった。

完熟パインのミルフゥイユ


http://www.16ku.jp/

20100809

愛しい笑顔のために僕は、君に何が出来るだろうか?


の帳はしっとりと降りて、無数の星が輝き始める。
夢見るように優しく、抱きしめるほどに甘く。腕の中で微笑む君の睫毛の先に、真珠の光を見つけた僕は、無邪気な君の願いをただ、叶えてあげたいと思った。

洋梨のタルト


京都
Le Sucrier ル・シュクリエ
http://lesucrier.web.fc2.com/

20100801

恋しくて


しくて、恋しくて。朝露に、夏の想い出が輝いていた。届かなかったラヴソングを微風に乗せて、太陽に手を振った。
青空に、白い雲が流れていく。誰かへ、では無い大きな想いを抱いて、眩しい光に溺れていたい。今だけは、ね。

レモンのタルト


京都
Citron Sucré シトロン・シュクレ
http://speem.com/citron/

20100728

蝶の道


溢れる丘の上。花咲く道を、蝶が飛ぶ。ひらりひらりと葡萄畑を越えて、夏の陽射しに溶けていく風景の中を、夢のように舞っていた。
風に流されたとしても、道を求めて、光さす場所へと飛んで行け。君にしか見えない道を。

レモンのムース


京都
むしやしない
http://648471.com/

20100727

ほほえみながら


炎にゆれる幻想は甘く、透き通る宝石のような羽根を得た光が、鮮やかな緑に踊っていた。
グラスに注いだシャンパンに、その光を閉じ込めて、微笑む君と乾杯する。木漏れ日にそよぐ風が僕らを包み、永遠の午後は緩やかに流れていった。

桃のアリュメット


京都
Comme Toujours コムトゥジュール

20100617

Péchés Mignons


ぇお願い。もっと色々遊びたいの。もっと色々と選びたいの。
ワガママを言わせてよ。素直になるからさ。
だからお願い。もっと私を楽しませてよ。
大人しくなんて、してられないわ。

移り気な乙女の日記帳のような、華やかなミルフイユ。重ねた想いは気まぐれに、君は僕を振り回す。でもそれが、魅力的なんだよね。

いちごミルフィーユ


京都
Magasin Des Fraises マガザン・デ・フレーズ
http://ichigonoomise.com/
Le salon sélectionné ル・サロン・セレクショネ
http://blog.ichigonoomise.com/?eid=1276731

※店内での写真撮影了承済みです

20100615

もっと聴かせてよ僕に


り足りないからもっと、君と一緒に居たいんだ。ほら、美味しい珈琲とお菓子は用意したからさ、君の話しを聞かせてよ僕に。
時に蝶が舞うような羽ばたきが聞こえ、時に花が風に散るような光景が浮かぶ、君の声と笑顔をもっと、楽しんでいたいんだボクは。

コンベルサシオン


大阪
café Weg カフェヴェーク
http://www.cafe-weg.com/

20100604

ため息ひとつ


さす窓辺にて、静かな夢を眺めていた。君という幻の、甘く忘れえぬ面影を。
つい数時間前のことなのに、まるで去年の出来事のような、まだ唇の感触は残っているのに君は、遥か彼方に去ってしまったかのようで、それはまるで、青空に浮かぶ朧な白い月の様だった。
時間と距離をもどかしく思うほどに僕は、出会ったばかりの君を、愛しいと思い始めている。

 窓辺に青葉の影落とす
    黄昏は夏の想い人

夏蜜柑とマンゴーのパフェ


京都
OKU おく
http://www.oku-style.com/