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20100629

ひそか


を濡らす涙雨。淡く灯る紫陽花は、ひと雨ごとに甘さを増して、薫るほどに想いは匂う。
朝、目覚めた睫毛の先に煌めくもの。遠く離れてしまった君よ、昨夜夢見たものを、覚えているかい?
月の窓から僕は祈ろう。君に届くようにと願い、夢の続きを雨に託そう。

朝のつゆ


京都
嘯月 しょうげつ

Seseragi Sfera せせらぎすへら
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20100419

美雨


かに降る雨の中を走り、雨宿りをした。ふと見ると、花弁がひとひら、君の髪に咲いていた。
濡れた黒髪に光る雨粒が香るのは、桜の色が移ったからであろうか。それとも、淡い恋心が甘く匂うのだろうか。
春時雨が僕にくれたのは、美しい虹と、愛しい君の笑顔だった。

桜餅


京都
嘯月 しょうげつ

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20100404

さくら


めれば、淡い夢のような桜の姿。すっと黒文字を入れると、中には華やかな粒餡が咲き誇る。それはまるで、春霞の中に立ち現れた、鮮やかなるまぼろし。夢幻に誘う静かな香気に、遠野物語に見る迷い家を思い出した。

 あさき夢みし春さくら
  儚き想い 風に散れども
   青空に薄紅色の香りを残して

風に溶けていく想い出を、僕らは余韻と呼ぶのだろう。

嘯月セット(春の山+抹茶)


京都
嘯月 しょうげつ

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