眺
めれば、淡い夢のような桜の姿。すっと黒文字を入れると、中には華やかな粒餡が咲き誇る。それはまるで、春霞の中に立ち現れた、鮮やかなるまぼろし。夢幻に誘う静かな香気に、遠野物語に見る迷い家を思い出した。 あさき夢みし春さくら
儚き想い 風に散れども
青空に薄紅色の香りを残して
風に溶けていく想い出を、僕らは余韻と呼ぶのだろう。
嘯月セット(春の山+抹茶)
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.