20100407

あをによし


く花の薫(におう)がごとくと歌われた、奈良の都。
猿沢池から小径を歩くと、街角で、ふと穏やかな香りに出会い、立ち止まった。遠く童が遊ぶような声を感じて暖簾をくぐったのは、どこか懐かしい気配に惹かれたからであったのだろうか。
初めて食したヒトクチに、緑の情景が薫ったのは遠い幻。ゆっくりと、この味を旅してみたいと思った。


奈良
樫舍 かしや
http://www.kasiya.jp/