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20110831

Lueur feutrée de la lune


味しいって何だろう?
その素朴な質問の答えに相応しい、無垢なるものを私は求めていた。夜、静かに絶望もした。夢も呑み込んだ。星明かりも無い荒野を、果ても無く彷徨ってもみた。そして辿り着いたのは、何てことの無い、ただの食卓だった。
恋い焦がれていた太陽よりも、そっと寄り添う月のように、そこには安らぎがあった。それこそが、私の求めた答えだった。




色々と思うところがあって、お茶会を始めました。シトロンでは毎月第2土曜日の夜、レモンのお菓子ガトーウィークエンドをメインに、季節に合ったお菓子と飲み物のセットをご用意いたします。流行や外見に流されない美味しさと、素朴で素直な幸せを感じて、甘いひとときを過していただけたらと、切に願います。
次回は9/7(土)の夜。涼しくなった宵闇に、薔薇のブランマンジェはいかがでしょうか? もちろん、旅するお菓子、レモンのガトーウィークエンドも用意して、貴方様のご参加をお待ちしております。

20110529

Bonne fête, maman!


が少女だった頃も、今と変わらず輝いていたのだろう。出逢うまで時間が掛かってしまって申し訳無いけれど、僕は心から感謝しているよ。
赤いコサージュが、君の笑顔には似合うと思ったんだ。…どうかな?喜んでもらえただろうか?

パフェ471?(パフェしない?:Parfait)




日本の母の日は、アメリカと同じく5月の第2日曜日。フランスの母の日(la fête des mères)は5月の最終日曜日。聖霊降臨祭(Pentecôte)と重なる場合は、6月の第1日曜日になるそうだ。
子供が母に感謝する日であることには変わりないけれど、夫が妻に感謝する日であっても良いと思うんだよね、僕はさ。

20110527

Diablotin et Lolita


い微笑みに弄ばされる僕は、2人の間で成す術も無く、ただ溺れるしか無かった。
恋の罪深さにおいて、小悪魔と美少女、その違いなんてあるのだろうか?
淑やかで計算高い小悪魔と、魅惑的で悪戯な美少女に抗うなんて、どんな魔法でも不可能だよねきっと。

Diablotin(Tarte aux Cerise)
Lolita(Mousse au Fromage)


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

福岡
Diablotin ディアブロタン
http://www.diablotin.jp/



今日は僕の誕生日なんだけど、お祝いされるなんてガラでも無いし、だったら誰かを強制的に祝おうと思って、ちょっとワガママを言ってみたの。
『小悪魔と美少女で♪』
去年、懐かしい福岡の上人橋通りを友人と散歩していた時に、偶然見つけたアトリエ兼ショップ。期間限定なので、今年の8月にはクローズする事が決まっているそうだ。だから…まぁ、何と言えば良いか分からない_本当のところは、美味しいケーキを楽しむための、唯の口実なんだけどさ_けれど、諸々のお祝いを込めて、ブランド名をイメージしたケーキを作ってもらった。
『食べるつもりが食べられた、みたいな感じで良いの?』
あぁ、流石は尊敬するパティシエール。良くご存知でいらっしゃる(笑)

20110423

微睡みの中で


に咲く八重桜。その可憐さは微笑む乙女に似て、美しくも儚げだった。僕たちの記憶に笑顔だけを残して、夢に消えた乙女。恋よりも淡い、甘い残り香を追えども姿は見えず、ただ、温もりだけが其処にあった。

桜ロール(Rouleau au Sakura)





綺麗に写せなかったのが残念だけど、これは素晴らしいロールケーキだった。美味しいのはもちろんだけど、その発想力が素晴らしいの。…これ、中に小さな桜餅が入っているんだ!信じられない!
むしやしないのお菓子は素晴らしいものが多いのだけど、僕が上手く写真を撮れないもので、このblogに登場する機会は多く無いんだよね。それがとても、とても残念だよ。

花見弁当


散る春の午後、夢が零れる樹の下で、長閑な午後を楽しむ。花を肴に酔いしれて、日が暮れるまで語ろうか。
時の流れを忘れていたら、東の空から月がやってきて、夜の宴が始まった。

873471?(花見しない?)





写真1枚では説明し難いのだけれど、これはハート型の重箱になっているんだ。マカロンで飾られた竹炭クッキーのお重は、1段目が桜のムースで、2段目には桜のモンブランが入っていた。本当は3段の予定だったけれど、参加人数が増えたので、3段目に入る予定だった桜ロールは別にしてもらった。
いやはや、何ともこれは可笑しなもので、花見にはぴったりなお菓子だったよ。中味を綺麗に平らげた僕たちは、最後にクッキーの重箱を砕いて、これまた綺麗に食べ尽くしたんだ。
そしてそのまま、青空の下で、桜から降る夢を眺めたよ。

20110404

春に咲く幻想


に宿る、淡く儚い夢の香り。微睡みに瞬くのは薄紅色の胡蝶だろうか。幻は、夜は花灯りに遊び、昼は花影に踊っていた。…見えない雨が、虚空に穏やかな余韻を残し、想い出のうちに消えていく。
すれ違う微風が奏でたのは、恋の残り香のようであった。

Les Confitures Extra de Christine Ferber
“Kyoto”
(framboises et griottes d'Alsace à la rose)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール

KYOTO


都の吐息。京都の眼差し。僕らは何も知らない。目に映る全てに宿る、見えない余韻。耳に届かぬ全てに響く、聴こえない囁きを。
はんなりと、香る匂い。陰に咲く幻の花。陽の光に佇む僕たちの、影に寄り添う優しさに似て。何も知らない僕たちは、全てに包まれて生きている。
掬った一匙の幻想と、ガラスの小瓶が落とした影を、ルージュに染める、彼女の淡い夢よ。

Les Confitures Extra de Christine Ferber
“Kyoto”
(framboises et griottes d'Alsace à la rose)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



去年の秋に、マダム・クリスティーヌのアトリエを訪れた際には、まだそれはイメージの世界だけだった。だから僕は悪戯っぽく、エヴァンさんの新作ガトーは、京都よりも奈良のイメージでしたよと言うと、彼女は笑顔でこう応えた。
『大丈夫。私は京都をイメージしているわ。任せて!』
そして年が明けて、伊勢丹のSDCに持って来られたのが、このコンフィチュール。名前も“Kyoto”だ。僕は嬉々として蓋を開け、京都の友人達と庭を眺めながらいただく事にした。
…薔薇の花びらは、空に舞う桜だろうか。いや、緑に落ちた花弁のようでもあるし、余花をも想わせてくれる。グリオットは古都の気配を伝えるとともに、祇園界隈の石畳を思い出させてくれた。何よりも、そのルージュの色と艶が、京都らしさを物語っている。紅の和傘が、影に落とす色。舞妓の柔らかい唇。連なる鳥居。夜の紅い提灯や、ぼんぼりの温もり。あとは…そうだな、血の色だ。受継がれてきた歴史の色。この街に息づいている、深く優しい気配。とても京都らしいと感心し、同時に僕は、彼女以上に京都を知っているのだろうかと悩んでしまった。
甘い余韻の中、冬の庭を眺めていると、桜の老木に幻の花が咲き誇った。それは妖精の魔法だったのかも知れない。

いつか彼女とご家族に、美しい京都の桜を見せてあげたいと思い、この桜の樹にお願いをした。

20110314

L'amour naît


している。ただそれだけで、幸せになれる不思議。愛している。ただそれだけで、全てを信じられる神秘。
甘い薔薇が微笑むの。あなたを愛していると、私の心の真ん中で笑っているの。
3つの愛を重ねて。愛が生まれた瞬間の、甘さと優しさを君に。

いちごのショートケーキ(Gâteau aux fraise)


東京
Kaori Hironé カオリヒロネ



日本には、ヴァレンタインデーとホワイトデーがある。義理とお返しなんて、なんと日本的なことだろうか。
商業主義とか、もう流行らないとか言われるけれど、良いじゃない。だって僕たちは、愛するために生まれてきたんだから。
naît à L'amour.
La vie naît à L'amour.
もっと素直に、もっと優しく。愛だけが全て…。

20110305

Le Trèfle à quatre feuilles


福について、貴方の、私の、幸福について、深く考えてみてください。
昨日は幸せでしたか?
今日は幸せだと感じていますか?
明日は幸せが訪れると思いますか?
どこか1つでもNonがあるのなら、このお菓子をひとつ食べてみて。
すべてにOuiと答えられたなら、このお菓子を誰かにプレゼントしてください。
私は祈ります。あなたに幸せが訪れますようにと。

ハートのクッキー(Biscuits de coeur)


京都
Comme Toujours コムトゥジュール



『いつから(そのように)甘いもの好きになったのですか?』
そんな質問を受けることが多いです。そこで、そのキッカケとなったお菓子を、当時を思い出しながら並べてみたいと思います。愛と優しさから遠く離れて生まれ育った私に、その素晴らしさを語ってくれたお菓子たちを。

『甘いものはお好きですか?』

20110218

le sommeiller


L

e soupir du rêve.
幽かな気配。ふと感じる、春の足音。微睡みに夢見る彼女の吐息から、小さな花弁がこぼれた。
淡い緑色の春風に、優しさと愛しさを乗せて。

下萌(Sentir L'approche du printemps)


20110217

L'Amour heureux


D

e bon augure.
麗らかな春の日に、咲き誇るや梅の花。香りも色も、恋するように馥郁と満ちてゆく。
青空に、紅白に咲く花の愛でたさよ。花の嵐よ月まで届け。

此の花(Rouge et Blanc)





実は今回の“梅と鶯(Prunier & Rossignol)”は6セット作っていただいたので、友人達にもお裾分けとして渡してみた。親しい仲だから趣味が似ているのかも知れないけれど、皆が最も驚いたのがこの金団だった。
言葉で説明すると、粒餡を漉し餡で包んだもの。至って単純。…それなのに、この驚きと言ったら衝撃的で、美味しいのは間違い無いが、何故か全く意味が分からなかった。
だってね、粒餡は皮が残っているのに、漉し餡と同じく消え去るんだよ!? それはまるで夢か幻。激しい花吹雪の突風に瞬きした瞬間、全てが消え去り、長閑な仙境に独り茫然と佇んでいるかのような感覚だったんだ。
食感の後の、長い余韻。美味しいと感じた後の衝撃と切なさは、永遠であれと願わずにはいられない、至高の愛そのものだった。

20110216

Messagère du printemps


S

ereine journée de printemps.
微睡みに鳴く鶯を、夢の中で探していた。貴方にも聴こえるだろうか? あの朗らかな、恋の歌が。

 春の野に 鳴くや鴬なつけむと
    我が家の園に 梅が花咲く

うぐひす(Rossignol du japon)


20110215

fleurs printaniéres


L

e printemps commence à se faire sentir.
梅の花が咲いていた。香りを辿っていくと其処には、愛しい君の姿があった。
夢であれ、幻であれ、私の想いを鶯に託して、春の野に歌うよ。

紅梅(fleur de rouge prunier)





クリスティーヌさんの為に聚洸さんにお願いした6品のテーマは、梅と鶯。
ふっくらもっちりとした薯蕷饅頭の“紅梅”と、青きな粉を降った外郎で白味噌餡を包んだ“うぐひす”餅。そして咲き別けとも呼ばれる、紅白のきんとん“此の花”と、緑に染めた白餡を白味噌餡でくるんだきんとんの“下萌”を作っていただき、そこに私が大好きな羽二重の“白梅”と、蕨餅を加えてみました。
微睡みに、春の夢でも見ていただければ幸いです

20110213

Amour de jardin


C

haque fois qu'elle vient, elle nous apporte des fleurs.
花の記憶は美しく、香りを心に残してくれる。だからこそ花々は、麗しく咲き誇るのだ。
そよ風と青空に、貴女の笑顔を思い出していた。
Je t'embrasse affectueusement
Merci!

Les fleurs de Christine Ferber
(Chocolat au Jasmin, Violette, Lavande, Rose)


アルザス
MAISON FERBER メゾン・フェルベール



クリスティーヌさんが花を届けてくれた。それも、素敵なショコラに包んで。
ショコラには、毎日眺めていた庭に咲く、季節の花々を閉じ込めたそうだ。不思議なことに、コンフィチュールやドライフラワーになって尚、陽光に咲く花のように瑞々しく、可憐な花そのものだった。もう、妖精の魔法と呼ぶしか無いよね。
閉じ込められた花々の記憶は、美しくも素朴な風景画にも似ていたから、壁に飾られた絵の様に撮ってみたよ。

話したいことは多く、時間はいくらあっても足りないけれど、なんだかお互いにいつでも会えるような気がして、多くは語らず、友人達との食事を楽しんだ。僕たちの記憶に、想い出となる花々を咲かせながら。

20110212

Qu'est-ce qu'aimer?


のショートケーキを作ってもらったんだ。先日のシトロン試食会用に描いたイラストの、そのお礼に何かリクエストしてと言われたから、迷わず僕は、大好きなショートケーキをお願いしたんだ。
ほろほろとほどけていくビスキュイと、甘く可愛い苺。そしてウットリとするクリーム。好きすぎて、もう恋してると思うんだよね。このケーキにさ。

ご褒美イチゴのショートケーキ
(Gâteau aux Fraise à la crème Chantilly : Primal love)






ご褒美いちごのショートケーキは、Kaori Hironéの大好きなショートケーキと同じ名前なんだけど、あえて使わせてもらったよ。だって、本当にこのケーキは、僕にとってのご褒美だったのだから。
実は、今お店に並んでいるショートケーキの生地は、訪れるお客様に合わせてリアレンジされたもので、僕にとっては随分と印象が変わってしまったんだ。でも、今回お願いした、以前のビスキュイで作ったショートケーキは、いつでも誰でも注文出来るそうだから、機会があれば是非とも試してもらいたいと願うよ。フランス菓子らしいビスキュイと、日本人が大好きな苺とクリーム。これはとてもシトロンらしいお菓子だと思うんだよね。
こんなにも大好きなお菓子を作ってくださるシトロンのスタッフに、改めてお礼を述べさせてもらうよ。ありがとう!
…愛してるよ!なんて言うと、また冗談をなんて苦笑いされるけれど、シトロンの店内に満ちている雰囲気は、フランスのパティスリやカフェに満ちているものと、とても似ているんだ。例えばもし、このままパリに出店したとしても、すっと街に馴染むはず。だからやっぱり、愛していると言いたいんだ。お店のお菓子と雰囲気と、尊敬する職人とスタッフの皆に。そして出来る事なら、ここに集う人の全てにも感謝したいよね。

MERCI


が咲いていた。エデンの園に咲き誇る薔薇が、僕の心に咲いていた。ただ其処に、愛だけがあった。
君の瞳にも、僕の薔薇は映るのだろうか?
いつまでも愛しているよ。君を、ずっと。
Merci, Mon amour.
溢れる薔薇を君に。

ご褒美イチゴのショートケーキ
(Gâteau aux Fraise à la crème Chantilly : Primal love)


20110210

夜来香(Tubéreuse)


日向に惑う、微睡みのうつつ。夢は羽ばたき、長き吐息に胡蝶舞う。儚き香りが消えたとて、記憶よ永遠に。甘い夜の訪れを待つ君。愛を心の中に沃ぎ給えと祈り。

SANO (Mousse au chocolat blanc)


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/



ちょっとした説明を記したいと思う。このケーキの名前である“サノ”は、私達の大切な友人である、佐野氏の名前をお借りしたものである。簡単に言えば、古典菓子のサヴァランみたいなものだ。その人物なしには誕生しなかったお菓子。だから正直に言うと、私はとても羨ましく思う。羨ましすぎて、文体が変わってしまうほどに(苦笑)
愛しているお店のケーキに、自分の名前が冠される幸福は、何よりも嬉しいことだ。それはきっと、星の名前になるよりずっと。

20110205

Scintillare


の中で輝くもの。それは毎日の祈りや願いかも知れないし、眠る前の電話や、今日の貴方とのお喋りや、庭に咲く花の記憶だったのかも知れないわ。すれ違った思い出や、忘れてしまった昨日だったかもね。
そんな残り香のような甘いものが、ふわりと煌めいていたの。

ランポーネ(Lampone)


京都
Le Sucrier ル・シュクリエ
http://lesucrier.web.fc2.com/

20110203

L'atmosphère de l'or


瞬の静寂。音の無い世界。深々と降り積もる時間。光が落とした影と夢。
黄昏の陰影に折り重なる様にして、人と時間と、何か縁のようなものが揺れていた。
呟きと温もりの談笑は、ぽつりぽつりと、ランプの影や薄闇に、小さな花を咲かせていく。
影と光の狭間で私は、仄暗い何かを探していた。
光はほのかに音も無く、影は優しく闇にたたずむ。

無暗

大阪
菓匠 日月餅 にちげつもち
http://nichigetsumochi.jp/


かみ添 かみぞえ

尹煕倉 ユン・ヒチャン

SHOWKO しょうこ

20110115

花正月


寿

ぎの華やぎに、めでたき紅白の饅頭と、愛らしき花餅を。1年の実りと祈りを、幸多からんと願い姫御子に捧ぐ。
真白な雪を見下ろす青空も、この花のお陰で心なしか香るようだ。店を後にして、昼の静かな祇園を歩いていたら、そよ風に柳の葉が散っていた。手を振るように、旅立つように。

餅花(Meilleurs Vœux!)