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20101229

陽光に咲く


り来る春の陽に、咲き誇るを夢見て眠る、紅色の花。降り積もる雪が美しいのは、その下に春が眠っているからだと、ささめく北風が教えてくれた。
おやすみ。暖かな夢たちよ。

冬籠(Rêves d'hiver)


京都
虎屋 とらや
http://www.toraya-group.co.jp/

20100810

空想の水色


辺に想う。美しい渚に、涼し気な白州に、この小さき庭のせせらぎに、見えるはずの無い透明な水を、青く染めるものの正体を。色の無い水と光りに映るアオは、僕らの憧れだろうか? それとも悲しみや虚しさなのだろうか? なぜ水は、空の青だけを写すのか。
空想の境界線を、白い微睡みが流れていった。

水の宿(みずのやどり)


京都
虎屋 とらや
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20100601

君影草


やかな鐘の音が、葉隠れにゆれていた。清浄なる神秘。朝露に煌めく七色は、忘れていた恋の残り香のように、まどろみに淡くにじんでいく。
白い小鈴は玉響に、微笑む君の夢を見させてくれた。

美優夏(みゆげ)


京都
虎屋 とらや
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20100411

桜ひとひら


に舞う桜ひらり。
そっと肩に触れるように春は、僕らの元へと舞い降りた。
見上げた空の水色に吸い込まれそうになり、キラキラと輝く木漏れ日の飛沫に眼を細めた。
香る君の微笑みは、桜のように麗しく、静かな午後に、彩りを添えてくれた。
さくらひとひら
春風に舞う恋心よ。

桜餅


京都
虎屋 とらや
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20100102

風に歌えば

さな虎は、大きな夢を持っていた。
茜さす昼に、月影ゆれる夜に、空に向かって歌い続けた。
キミが幸せでありますように。
ただそれだけを、祈りながら。

新年、明けましておめでとうございます。
皆様にとって、より良き年でありますように☆

幸とら


京都
虎屋 とらや
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20091010

見上げた空の月影に

御所西に構える老舗。屋号の虎屋には様々な謂れがあるけれど、最近ふと感じた事が。
雲間から差す、妙なる月影の光条が、世を照らす天皇の御威光であると同時に、虎の縞模様に見えたのでは無かろうかと。

飾りすぎず、語りすぎない存在感。その風味をもって受け継がれてきた伝統。
そっと寄り添うように感じるのは、おだやかな季節感。
繰り返す日常に何を見たのかが、その人の歴史になるのだと感じた。


京都
虎屋 とらや
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