静
かに降る雨の中を走り、雨宿りをした。ふと見ると、花弁がひとひら、君の髪に咲いていた。濡れた黒髪に光る雨粒が香るのは、桜の色が移ったからであろうか。それとも、淡い恋心が甘く匂うのだろうか。
春時雨が僕にくれたのは、美しい虹と、愛しい君の笑顔だった。
桜餅
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.
静
かに降る雨の中を走り、雨宿りをした。ふと見ると、花弁がひとひら、君の髪に咲いていた。