20100629

ひそか


を濡らす涙雨。淡く灯る紫陽花は、ひと雨ごとに甘さを増して、薫るほどに想いは匂う。
朝、目覚めた睫毛の先に煌めくもの。遠く離れてしまった君よ、昨夜夢見たものを、覚えているかい?
月の窓から僕は祈ろう。君に届くようにと願い、夢の続きを雨に託そう。

朝のつゆ


京都
嘯月 しょうげつ

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