20100621

祈りを


く深く深く、闇よりも暗い淵を覗き込み、赦しを探す。遠く遠く遠く、果てなど知り得ぬ星空を見上げ、罪の欠片を求める。
何も見つからないことを知りながら、人は悩み続ける。だからこそ、戯れのようなひと時を求め、それを癒しと呼ぶのだろう。
大切なものが見えなくなったとき、僕は目を閉じる。そうするとやがて、心の眼が静かに開く。
その時に薫る祈りの光に、この珈琲は似ていたような気がする。たぶん、きっと…。

珈琲


京都
遊形 サロン・ド・テ ゆうけいさろんどて