水
田に写る青空には白い雲が流れ、ふわりと夏めくそよ風は、優しく早苗を揺らす。そこには、長閑な時間が横たわっていた。緑に降りそそぐ幻の中を、少女が駆けて行く。穏やかに、和やかに。麗らかな情景の中、ぼくらは美しい国に住んでいる。
風に歌う早乙女の
青空に瑞穂を踊らせて
水無月 “早苗(さなえ)”
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.