茜
さす窓辺に、月の気配が満ちていく。心は鎮まり、ただ暮れゆく時間を眺めていた。闇の足音を感じながら、夢の帳が降りるのを、独り静かに待つ。
…夜の始まり。何かが心の中で目覚めるような、そんな予感。
たった一夜だけの、満たされた永遠。満月から溢れた光が、僕らの街へと降りそそぐ。
ふと視線を上げると、窓の向こうに月の海が見えた。
ラムムン
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.