花
弁が夢に舞うような、青空に咲く蝶の道。ひらひらと甘い香りを辿って僕は、君という美しい花に出逢った。そして蝶は、君の唇の端に咲く、可憐な吐息へととまる。君が春の女神なら、僕は西風になろう。そして世界を、花々で溢れさせよう。
Millefueilles Framboise
明るく淡い光が降りそそぐ、シノワ風味のサロン。忙しそうな人や、観光客も少なく無いけれど、ここには静かな時間が流れていた。テーブルの上には、少し遅い朝には会話を楽しみ、お昼には二人での食事を、夕方や夜には、デート前の楽しさがあった。皆、笑顔だった。
食事中の女性が美しいのは、隣に素敵な(長く連れ添った、または、昨日までは憧れだけだった)パートナーが居るからで、笑顔と美味しさの秘密は、お皿の上や、グラスの中味だけではなかった。…当たり前のことなんだけどね。
彼女たちの、楽しくお喋りする唇には、CHANELの“Lèvres scintillantes”が似合うと思った。だって、素敵に輝いて見えるのだもの。