20101124

Paris-Brest-Paris


に遊ぶ花の記憶。遠い道程を駆ける想い出。花の都から吹く風は、太陽の光の、甘さや柔らかさを教えてくれた。
名も知れぬ道端の白い花が、青空に微笑むような優しさを感じて、僕の心に喜びが咲いた。

Paris-Brest


パリ
http://www.lapatisseriedesreves.com/



パリブレストとは、ある菓子職人が自転車レースを記念して作ったことは、僕も知っている。きっと、店の前を選手達が駆け抜けて行ったのだろう。
その古典的なお菓子を、新しい形で作ったのが、この店のパリブレスト。メディアでは、新古典主義とか呼ばれる、パリの流行に乗ったものらしい。
僕は個人的に、美味しく楽しいと感じたお菓子のことしか書けないから、思ったままに述べさせてもらうと、これは花輪(ガーランド)に見えた。
今までのスタイルは、車輪をモチーフにしつつも、風をイメージさせるものだったけれど、これはきっと花なのだ。選手に架けられる物かも知れないし、沿道に咲く花なのかも知れない。そして何よりも、パリは花の都と呼ばれているのだから、僕にはこの空想が、スッキリと腑に落ちた。白く甘い花が、太陽に微笑んでいるみたいだ。
店名にあるように、夢を見させてくれる、素敵なお店とお菓子だったよ。