巴
里に着いた翌日、私はノートルダムへと向かった。結局、巴里での一週間は、毎朝どこかの教会で祈りを捧げることになるのだけれど、それが迷いの原因になったのかもしれない。いや、迷いでは無く、気付いてしまったのだ。矛盾や絶望に。それでも私は、道を歩まねばならない。友人が、茨の道に咲くのは薔薇ですよと教えてくれたから。
パリ
Cathédrale Notre Dame de Paris ノートルダム大聖堂
http://www.notredamedeparis.fr/
6 place du parvis notre dame 75004 paris
なんだか暗い文章からのスタートですが、パリ編の始まりです。
コルマールからパリへと移動した日の夜に、ノートルダムでパイプオルガンの演奏を聴き、翌朝もまた同じ場所へ。部屋をお借りしたマダム・アンのアパートメントから、徒歩20分ちょっとの距離でした。
まだ暗い朝靄の街を歩いて教会へ着き、静かに朝の祈りを。ぼんやりと淡く光るステンドグラスを眺めながら、昨日までの過去に感謝して、今日、また新たな出会いがありますようにと祈るのでした。