時
の狭間に落ちたる俗人が、妙なる仙境に迷い込む。入口は1杯の珈琲。その深く透きとおった水鏡を覗き込むと、不思議な感覚に溺れてしまった。心の裏に潜んでいた風景が、静かに薫りだす。姿は見えずとも、闇に咲く花のように。…鏡花水月と呼べば良いのだろうか? 触れることの出来ぬ幻が、世界を優しく包み込んでいく。
飲み干すまでの束の間の、壷中天ならぬ碗中天。夢の境界線を越えて、しばし戯れよう。
葦島ブレンド
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.