風
にゆれる様に咲く、淡い眼差しの君。唇から零れる吐息に香る、可憐で慎ましい花。夏の別れのそよ風に、そっと手を振る撫子は、蜉蝣の羽音よりも儚く思えた。せめて声を聞かせて欲しいと願うのは、叶わぬ夢なのだろうか? 月影に浮かぶ花を供にして、長い夜に思いを巡らせた。
長月“大和撫子(やまとなでしこ)”
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.
瞳
を閉じて、囁きに耳を澄ませて。貴方を魅了するために、夢の入口まで僕に案内させて欲しい。静かに重なるハーモニーと、移ろいゆくファンタジー。貴方が歩む道に咲く、魔法の花と夢。君
への僕の、ささやかなるプレゼント。愛しい姫君に、甘い王冠を。君の淡い恋心に、柔らかな翼を。夜毎見る夢に、優しく香るショコラと星の輝きを。陽
光を想わせるコアントローが鼻をくすぐり、朝露に煌めくミルティーユと、心地良い微睡みのフロマージュの甘い声が、静かな森の梢を渡っていく。夢うつつに咲くキルシュは、吐息に幸せをもたらしてくれた。日
向にゆらぐ陽光は甘く、微風に輪郭を失っていく。しかし、それでも消えることの無い、輝きと温もりに、溢れる楽園の気配を感じて僕は、白き心の翼を解き放つ。