20091213

最後の花


ちていく日々の闇の中でも、花のある人生を夢見ていた。日陰であれ、せめて美しい幻の中で、人知れず散りたいと願い続けた。

ぼくらの廃墟に白い花を
朽ちていく希望に最後の薔薇を
死に至る病に
甘い吐息と別れの詩を

見えない階段でキスをして、僕達は最後のダンスを踊った。
思えば、花のような人生だった。


アレキサンダー


京都
ghost ゴースト