20100412

恋に咲く花


霞

に揺れる八重桜。歌われては九重に咲き、花雨に濡れては十重に匂う。
この香りを辿り、貴女の元へと参りました。睫毛を濡らした薄紅色の花弁は、私の腕の中で散らせてください。
二十重に灯る夢の花明かり。春の面影は、色褪せる事無く。

桜餅


京都
福寿園 ふくじゅえん
http://www.fukujuen-kyotohonten.com/

20100411

桜ひとひら


春

に舞う桜ひらり。
そっと肩に触れるように春は、僕らの元へと舞い降りた。
見上げた空の水色に吸い込まれそうになり、キラキラと輝く木漏れ日の飛沫に眼を細めた。
香る君の微笑みは、桜のように麗しく、静かな午後に、彩りを添えてくれた。
さくらひとひら
春風に舞う恋心よ。

桜餅


京都
虎屋 とらや
http://www.toraya-group.co.jp/

20100410

抱きしめて


闇

にとけるトキメキが、何よりも愛しくて、詩人は花の香りに微睡んだ。霞む月影にゆれる浮遊感を感じつつも、艶やかに咲いた愛は真実。水面に溢れる花びらは、薄紅色の波紋を重ねていく。
春告鳥の歌が、麗らかな心に響いた。

桜蒸し


京都
和久傳 わくでん
http://www.wakuden.jp/

20100409

明日に咲く花


桜

が彩る夜の街を、ひとり歩いた。闇に舞い上がる花吹雪。想い出は散りゆくけれど、涙や切なさよりも強く香る希望を感じて、月明かりの道を、未来に咲き誇る桜を見上げながら歩いた。
夢や幻よりも美しい花を、必ず咲かせてやると誓って。

トオヤマ


京都
Patisserie petitjaponais プチジャポネ
http://plus5.jp/pj/

20100408

I'm in love with you.


仙

境に咲き、朧に揺れる夢幻の桜。
滲む月影は淡く世界を照らし、風に香る恋心は、儚き花明かりに舞っていた。
静に、溢れるときめきが闇へと甘く融けていく。
花吹雪に掻き消された君の言葉に、僕は微笑みで答えた。

卯月 “爛漫”


京都
SOU・SOU そうそう
http://www.sousou.co.jp/

20100407

うららかに


こ

ろころと笑う声に似て、ころんと丸められた桜餅。艶やかなその姿に、雨に濡れる桜や、落花流水の色香を重ねて。
咲くばかりが美しさに非ず。散る花や、葉桜にこそ、芳しき香りを感じる。手折り桜などせずともほら、この一葉に、麗しき姿が残っているではないか。儚くとも、永遠に美しき桜の花が。

桜餅


奈良
樫舍 かしや
http://www.kasiya.jp/

あをによし


咲

く花の薫(におう)がごとくと歌われた、奈良の都。
猿沢池から小径を歩くと、街角で、ふと穏やかな香りに出会い、立ち止まった。遠く童が遊ぶような声を感じて暖簾をくぐったのは、どこか懐かしい気配に惹かれたからであったのだろうか。
初めて食したヒトクチに、緑の情景が薫ったのは遠い幻。ゆっくりと、この味を旅してみたいと思った。


奈良
樫舍 かしや
http://www.kasiya.jp/