20101006

高原の風


上がりの青空を、雲が流れていく。落とす影は羊の群れのように、緑の野を駆け、丘を越えていく。夏の終りと秋の訪れ。その境界線を、そよ風がゆっくりと通り過ぎていった。
想い出と喜びが、果実を紅く染めていくのだろう。茜さす空気が甘味を増したのを感じて、もう秋はすぐそこまで来ていることを知った。

Plateau(プラトー)