20101205

山吹の夢路


れゆく茜の静けさに、笹鳴きの声が木霊する。落ちていく太陽は最後の黄金を投げ、山々を照らした。一瞬、光り輝く春の幻を見たような気がしたが、あれは狐の仕業だろうか?
落葉の下で、眠りゆく大地は静かに薫る。鶯の詩が聴こえる日まで。

きなこ


京都
今西軒 いまにしけん