20101221

La vie solitaire


面に落ちた白椿が、静寂に波紋を描く。広がり、儚く消えゆく無音は、満月の調べに似ていた。その甘い香りに魅せられて集う鯉たちの鱗は、僕には夢に散る花びらのように思えた。
見上げた空に居なくても、僕はいつも君を想うよ。

椿(camélia)