待
ち合わせの時間より早く着いてしまい、1人カフェの椅子に腰掛けて、窓の外を眺めていた。季節はワルツを踊りながら、黄昏の向こう側へとダンスを続けている。
秋色に舞う、さやかなる風は、二人の掌の温もりを思い出させてくれる。心の温かさで溶けていく記憶を、想い出と呼ぶのだろう。
ふと感じた視線の先に君を見つけ、僕はひらひらと手を振った。
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.