君
の寝顔を、太陽が優しく照らしていた。吐息は香り、夢の雲を青空へと浮かべては消えた。揺らぐ光を吸い込んで、君は静かに微笑んだ。どんな夢を見ているのだろうか? 柔らかな君の唇に、僕はそっと触れてみた。
ヴァシュラン(Vacherin aux Mangue et Ananas)
プチジャポネにお願いしたのは、溺れるようなケーキ。そして渡されたのは、マンゴーとアナナスのヴァシュラン。中にはラム酒がたっぷりと含まれており、僕みたいにお酒に弱い人間は、一口で酔ってしまう程だった。
ヴァニラの香りの中で咲いていたのは、白いカーネーション。それはまるで天使の羽根か、聖母の吐息の様に優しかったよ。