散
ってしまった花びらや、 残された萼より淡く、甘く香る優しさが、僕を夢の国へと誘う。春の陽射しの眩しさに、手を伸ばした僕の指先をそっと、最後の花びらが撫でていった。
“Sometimes, The World is Mine”
この世界はときどき僕のもの
(Cake au Pistache et aux Fraise)
京都
Nowhereman ノーウェアマン
http://www.nowhereman2010.com/
京都
今宵堂 こよいどう
http://www.koyoido.com/
僕はお菓子に詩を付けている。彼は詩からお菓子を生み出している。
僕はただの戯れで、彼は真剣。そこもまた、正反対だと感じた。でもね、2人にお菓子以外の共通点が無いとしても、この美味しさを共有出来るのであれば幸せだよ。少なくとも僕はね。
イベントに出ていたNowheremanのお菓子を買って、近所の知人の家を訪ねた。其処で、このお菓子に似合うお皿を作っていたから。
偶然が交差した先に物語があるとしたら、それは奇跡と呼べるだろう。当たり前の、日常に溢れる小さな奇跡。それがたとえ、神様の戯れだとしても。