20100508

やさしい気持ち


る春の想い出が、午後の窓辺に咲いていた。音も無く夢に咲いた花は、淡い恋の風に散り、美しい雫の煌めきだけが、少女達の睫毛を濡らした。ただ、そのうっとりとした香りだけを残して。
何だか少し苦かったような気もするけれど、何度でも甘い花を咲かせてみせるわと、乙女達は笑っていた。
花を咲かせる姫君達のその瞳には、虹が輝いていたよ。

タルト・フレーズ


京都
AU TEMPS PERDU オ・タン・ペルデュ
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