満
月も沈み、琥珀色の黄昏が訪れて、書斎の物陰には記憶の欠片が芽吹き出した。煙水晶に似た、夜に咲く想い出の花は、鈍色の断片を糧に闇に育つ。
喜びも悲しみも、全ては追憶。眠りの果てに朝を迎え、甘い露と消え去らん事を願う。
君が微笑んでくれるのなら僕は、いくらでも嘘を重ねよう。
真実の愛と言う、この世の戯れを。
アンブル
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.