20101130

それぞれの花


が美しいのは、何故だろうか?
その答えは簡単。花は花故に美しいのだ。
たとえ誰に知られずとも、花は美しく咲き、美しく散っていく。
それ故に僕達は、花を美しいと感じるのだ。

Tarte Linzer


京都
SALON DE THÉ AU GRENIER D'OR オ・グルニエ・ドール



帰国して、最初に確かめたかったことは、このリンツァー。僕の中で、フランスと京都を繫いでくれたのは、このタルトだと思うんだ。
サロメちゃんが美味しと言ったリンツァーをいただきながら、色々と考えた。日本のこと、フランスのこと、お菓子のこと、文化や歴史のetc.
…もっと長く、例えば数年間フランスで暮らしたら、今の悩みの答えは得られたのだろうか?
Non, non.
そんなに簡単じゃない。でも、悩みの先へと進むなら、答えには近づけるさきっと。だからそろそろ歩き出そう。その先へ、綺麗な薔薇が咲く、茨の道の、その先へ。

そうそう、リンツァーなんだけど、フェルベールさんのリンツァーには母の優しさがあって、グルニエドールのリンツァーには、季節を眺める日本人の心があると感じたよ。個人的な、僕の感想なんだけどね。
どちらが好きかなんて決める必要が無いのは、花の美しさにたとえると理解してもらえるだろうか?