20101118

Livres Week-end


辺の白いテーブルで、1冊の本を読む。そこには貴方の、この1週間の出来事が記されている。何気ない日常の中にもドラマはあるもので、主人公である貴方は、恋愛小説や推理小説に踊ることもあれば、童話や哲学、SFの森を彷徨うこともあるだろう。
銀のフォークで綴られた文字の上をなぞり、流星のナイフでページを繰る。過ぎゆく時間は文字の羅列では無く、流れゆく物語なのだ。
だから教えておくれよ僕に。貴方の話しを。貴方の素敵な1000ページを。

Millefeuille


パリ
JEAN-PAUL HEVIN ジャンポール・エヴァン
http://www.jphevin.com/



ミルフイユも週末限定。そして驚いたことに、ごく普通にエヴァン氏が接客をしているの。とても自然に。
今にして思えば、その日の僕はとても愚かだった。風邪なんてひいてしまったばっかりに、感謝と感動の言葉を、目の前にいらっしゃる、憧れのショコラティエに伝えることが出来なかったなんて!
…ありがたいことに、エヴァン氏は来日される機会が多いので、何処かでこの時の感動と、今までの感謝の気持ちを述べたいと思う。出来るだけ早くにね。

そうそう、ミルフイユなんだけど、しっかりと焼き込まれたフィユタージュは、装飾の美しい1冊の本に似ていた。クリームは、静かだけれど饒舌な、素敵な物語のようだった。
未だに、お菓子=甘いだけなんて考え違いをしている人が多いのだけど、そんな舌先だけの感覚だけでは無くて、もっと素直に味わってもらいたいと願うんだ僕は。楽しい食事と、美味しい食べ物には、語り尽くせないほどの物語と会話が溢れていると思うよ。