20100920

楽園


咲く午後に降る光りは、踊る螺旋の音楽を奏で、蝶の羽ばたきと鳥たちの歌声を渡り、甘い夢を紡いでいく。空気は輝き、微風に七色の魚が跳ねる。飛沫は弧を描いて虹へと変わり、水面に幾つもの王冠と、重なる波紋を残して消えた。
あぁ、夢の余韻が、木漏れ日へと溶けていった。

トロピック