幸
福の風に誘われて、花の咲くシャンバラへと旅をした。清らかなる聖都、シャングリラ。太陽と月の生まれる大河の源。古の喜びと西方の神秘を、桃の香りの中に見て、輝き続ける楽園へと辿り着く。
聖典に記された真実が、其処彼処に溢れていた。咲く花に真理を、散る花に永遠を。一皿に見ゆる夢幻と、ひとくちの詩片をスプーンに乗せて、そっと戯れの瞼を閉じた。
赤紫蘇と檸檬のグラニテ
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.