20091112

染まりゆく季節

宵闇へと染まりゆく、茜色の空に浮かび上がる紫の嶺。雅びな色彩の中で感じた望郷の念は、どこか恋の余韻に似ていた。
ふわりと包み込むような甘さと想い出は、いつの事であっただろうか。しっとりと暮れていく風景の中に佇み、通り過ぎていく風と時を、私はただ眺めていた。

 暮れゆく秋の黄昏に 連なる深紫の山々を見上げ
     ひとひらの紅葉に 散りゆく夏の想いを重ね


東京
patisserie de bon coeur ドゥ・ボン・クーフゥ
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