優
しい風に乗って届く、美しき想い。その清けし風味と印象。つぶ餡は、ふんわりと暖かな日だまりの香り。こし餡は、澄んだ小川のせせらぎの音。きな粉は、薫り立つ大地の豊穣を感じさせてくれる。
おはぎは素朴な和菓子だけど、萩の花は、万葉集では最も多く詠まれた花。これほどまでに美しいと感じる餡の風味を、私は他に知らない。
余韻に花が咲く感覚を、はんなりと呼ぶのです。
京都
今西軒 いまにしけん
serenity of mind becoming a person who is identified with the clouds in the sky and the stream below.